Faculty of International Studies

金﨑 茂樹

カナサキ シゲキ  (Kanasaki Shigeki)

基本情報

所属
大阪産業大学 国際学部国際学科 教授
学位
修士(文学)(関西学院大学)

研究者番号
20319891
J-GLOBAL ID
201201044760710742
researchmap会員ID
7000000884

論文

 13
  • 金﨑 茂樹
    大阪産業大学論集 人文・社会科学編 44 1-15 2022年4月  査読有り
    十九世紀後半から二十世紀初期に生産されたミイラ・フィクションはさまざまなテーマを扱っているが、本稿は、とりわけ男性ミイラが登場するテクスト――W・W・ジェイコブズ「猿の手」(1902)、コナン・ドイル「競売ナンバー二四九」(1892)、ガイ・ブースビー『エジプト人ファロス』(1899)、リチャード・マーシュ『黄金虫』(1897)、アンブローズ・プラット『生きているミイラ』(1910)など――をとりあげ、イギリスによる諸外国への帝国主義的政策の裏返しである、海外からの反帝国的な逆襲について瞥見、整理した。
  • 金﨑茂樹
    大阪産業大学論集 人文・社会科学編 (37) 53-71 2019年10月31日  査読有り
    十九〜二十世紀転換期はイギリスによるエジプトの保護国化の時期と重なるが、その頃ミイラを題材にしたフィクションも量産された。この時期の特徴として、墳墓を荒らした者に報復する、現代にとってなじみ深いミイラだけでなく、女性ミイラとのラブ・ロマンスをテーマにした作品も相当数執筆されたことがあげられる。本稿はミイラ作品の系譜や背後に潜む時代意識なども視野に入れながら、とりわけラブ・ロマンスとしてのミイラ・フィクションに焦点を当て、プロットの展開、女性ミイラの造型、男性主人公の特徴を整理・考察した。
  • 藤岡克則, 橋尾晋平, 金﨑茂樹, 望月肇, ニール・ヘファナン, 山内信幸
    比較文化研究 126 15-28 2017年4月30日  査読有り
    本稿は、高大接続を視座に入れて大学での初年次で開講される英語コミュニケーションの授業に資することを目的としている。第2節においては、高等学校「英語表現Ⅱ」の教育目標を概観し、テキストの調査をもとに、高等学校において英語でのディベートがどの程度採り入れられているかを検討し、また第3節においては、国際バカロレアの「知の理論(Theory of Knowledge)」で求められている思考力の訓練及びCEFR(Common European Framework of Reference for Languages)における評価の観点から、英語教育におけるディベートの効用を考察した。加第4節においては、学士力やグローバル人材育成の視点から、本研究の意義を検討を行った後、第5節においては、現在、筆者たちが研究している「シンプル・ディベート」について解説し、実践モデルを提案している。
  • 金﨑 茂樹
    大阪産業大学論集 人文・社会科学編 29(29) 1-13 2017年3月31日  査読有り
    サイキック・ディテクティブのように超常現象の謎を解く登場人物はポピュラーフィクションの世界では人気が高い。しかしこのジャンルを対象にした英米の研究は、ゴシック文学やホラー小説研究に比べてそれほど多くはない。本稿ではヴィクトリア朝にまで遡って、近接ジャンルとの比較を通じてサイキック・ディテクティブの物語の特徴を考察した。
  • 甲子園大学紀要 第37号 甲子園大学 (37) pp.85-92 2010年3月  査読有り
    現代女性作家マリーズ・コンデの小説を取り上げ、幾度となく文学で扱われている「セイラムの魔女」事件の女性主人公の生涯をゴシック的な観点から考察した論考。

MISC

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  • 金崎 茂樹
    大阪産業大学論集 人文・社会科学編 21 17-30 2014年6月  査読有り
    研究会メンバーで2000年から現代までのゴシック文学の批評書に関する書物を出版する計画のもと、担当となる2002年と2003年に出版されたもののうち、メンバー選定による研究書を数冊とりあげた。伝統的な「テラーとホラー」の区別の見直しや、ゴシック文学における英米以外の周辺国との力学などを扱う書について、これまでの批評史や現代の潮流との関わりから各研究書の分析を試みた批評研究論考である。
  • 金崎 茂樹
    大阪産業大学論集 人文・社会科学編 19 105-117 2013年10月  
    ゴシック文学における女性とグロテスクをテーマにした数少ない論考であるアリソン・ミルバンク「流血の尼僧―女性ゴシックグロテスクの系譜」を訳出したのち、その論旨の特徴や意義と文学批評上の位置を明らかにした。
  • 金崎 茂樹
    大阪産業大学論集 人文・社会科学編 19 71-82 2013年10月  査読有り
    研究会メンバーで2000年から現代までのゴシック文学における批評書に関する書物を出版する計画のもと、担当となる2000年と2001年に出版されたもののうち、メンバー選定による数冊の研究書をとりあげた。ゴシック文学における「崇高」「不気味なもの」といった概念の新たな配置や同時代のロマン派との微妙な関係などを扱う書について、これまでの批評史や現代の潮流との関わりから各研究書の分析を試みた批評研究論考である。
  • 金崎 茂樹, 金﨑 茂樹
    大阪産業大学論集 人文・社会科学編 18 91-105 2013年6月  
    ゴシック文学における女性とグロテスクをテーマにした数少ない論考のなかで、アリソン・ミルバンク「流血の尼僧―女性ゴシックグロテスクの系譜」はこれまでと異なるアプローチが注目される。その論考を拙訳にて紹介し、いくつか問題点を指摘した。
  • 比名和子, 金﨑茂樹
    甲子園大学紀要 第38号 甲子園大学 (38) pp.25-30 2011年3月  
    マリー・マルヴィ-ロバーツ編『ゴシック入門 123の視点』の原著増補版の出版を機に、新規追加項目20のうち5項目を翻訳。比名和子、金﨑茂樹

書籍等出版物

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  • 藤岡克則, 山内信幸, Niel Heffernan, 金﨑茂樹, 橋尾晋平 (担当:共著, 範囲:8章9章10章 巻末基本文法)
    金星堂 2019年1月20日
    本学の使用に限られたパイロット版ともいうべき前著Speak Upだが、本著は実際の授業を通じて明らかになった不備の改良や、誤字脱字を訂正した全国版である。末尾に簡易な文法理解のための解説も付した。 また新たに教授用資料(問題の解答、本文中の英文の試訳、指導上のヒント、プレゼンテーション・フォーマット、シンプルディベート・フォーマット、中間・期末テスト)を作成し、利用者の便宜をはかっている。
  • 藤岡克則, 山内信幸, Niel Heffernan, 金﨑茂樹, 橋尾晋平 (担当:共著, 範囲:8章9章10章)
    金星堂 2018年1月20日
    高等学校までに習得したフレーズや語彙を十分に活用し、シンプルに考え、シンプルに表現することを重視した大学生向け教科書。会話・ディスカッション・プレゼンテーション・ディベートが、無理なく自然な流れで学習できるように構成し、平易な英語を用いてコミュニケーションを行うことを目的として編集されている。特に、ディベートのユニットでは、限られた授業時間の中で、学習者が自信をもって、主体的に発言できるようになるための「シンプル・ディベート(SimplifiedDebate)」という新しいスタイルを提示している。
  • 中沢俊介, 伯井真紀, 村井まや子, 金崎茂樹 (担当:共訳)
    PRESSPOP GALLARY 2007年5月
    サンダース映画祭で受賞した『悪魔とダニエル・ジョンストン』で注目を浴びたシンガーソングライターでポップアーティストでもあるダニエル・ジョンストンの幼少から現代までにいたる伝記の翻訳。特にアウトサイダーアートや幻想芸術についての記述を含む後半部分を担当した。
  • 金崎茂樹, 神崎ゆかり, 菅田浩一, 杉山洋子, 長尾知子, 比名和子
    英宝社 2006年3月
    ゴシック文学に関する123項目からなるキーワードを集めた原著The Handbook to the Gothic Literatureの翻訳。およそ30項目の翻訳と索引の作成を担当した。(全398ページ)金崎茂樹、神崎ゆかり、菅田浩一、杉山洋子、長尾知子、比名和子

講演・口頭発表等

 5
  • 日本比較文化学会第39回全国大会 2017年度日本比較文化学会国際学術大会 2017年5月20日 日本比較文化学会
    本発表では、ゴースト・ストーリーとの関係やミステリとの差異などを通じてサイキック・ディテクティブの諸相を簡単に整理した後、サイキック・ディテクティブが登場する初の本格的な連作集であるE&H・ヘロン作『フラクスマン・ロウの体験(The Experiences of Flaxman Low)』(1898)を主に取り上げ、探偵が怪異と遭遇する「幽霊屋敷」などの特定の場所がどのように表象されているのかを考察し、事件の原因として典型的な「過去の呪い」が予想外に現代的な問題を孕んでいることを指摘した。
  • 望月肇, 橋尾晋平, 学大学院生, 金﨑茂樹, Neil Hefferna, 山内信幸, 藤岡克則
    日本比較文化学会関西・関東・中部支部合同および 関西・中国四国・九州支部合同12月例会 2016年12月3日 日本比較文化学会
    本発表の目的は、従来のスピーキング教材を踏襲しつつ、大学初年次の英語教育において無理なく導入可能な、英語による簡略化したディベート(シンプル・ディベート)の枠組みを提案することである。その背景には、「根拠に基づき、賛成・反対の意見を述べることができる」、「批判的思考力を涵養する」、「英語コミュニケーション能力の4技能を統合的に活用する」などの学士課程教育としての到達目標があり、ディベートを単に英語力の向上のための訓練として考えているわけではないことが重要である。本発表で提案するシンプル・ディベートが、国際バカロレアの「知の理論」で用いられる「TOKOPOLIS」と本質的に類似していることに着目し、「英語コミュニケーション」が単独の科目として完結することなく、予測困難な時代を「生きる力」を涵養する「思考力・判断力・表現力」や「批判的思考力」を伸ばす「英語コミュニケーション」の授業の在り方を再考したい。
  • 日本比較文学会 第36回中部支部大会 2014年5月10日
    シンポジウム「ゴシック文学の発展とその国際性」の指名パネリストとして発表。ゴシック文学の誕生はホレス・ウォルポールによる『オトラント城』が登場した1764年のイギリスが定説となっているが、再考を迫る説も現れている。そうしたコンテクストを分析している近年のゴシック文学研究を視野に入れながら、とりわけ古典ゴシック文学期(1760年代から1820年代前半)におけるイギリス近隣諸国との双方向的な影響関係を紹介し、テクストにおける表象、歴史事件、翻訳や翻案などから見えるゴシックの「国際性」に注目すると同時に、ゴシック文学に内在する越境性や浸透力も考慮に入れ、ゴシックのこれからの可能性に関しても言及した。
  • 金崎 茂樹
    人文学会 園田学園女子大学 2005年6月
  • 金崎 茂樹
    関西学院大学英米文学会 関西学院大学 1996年11月

所属学協会

 6

研究テーマ

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  • 研究テーマ
    ゴシック文学研究
    概要
    ゴシック文学研究
  • 研究テーマ
    英語教育
    概要
    英語教育