高橋 徹, 山田耕嗣, 糟谷咲子
電子情報通信学会, 福祉情報工学研究会 2020年6月12日 電子情報通信学会, 福祉情報工学研究会
幼保園の業務効率改善は解決すべき喫緊の課題になっている. 2020 年に猛威を振るったCOVID-19問題を きっかけに、幼保園が社会福祉上の重要インフラだと追認された.我々は, 以前からITの導入が困難な職場として幼 保園に注目してきたが, 今こそ業務効率化による関係者の働き方支援が必要だと認識している.本報告では, 業務変更 を極力伴わないIT化が推進の鍵であるという仮説のもとで行われた, 幼保園支援システムの開発と運用について述べ る.ICカードリーダを用いた開錠および園児引き渡し業務の効率化システムの開発について岐阜県下の幼稚園へシステムを導入した事例述べる. 本研究により200名程度の保護者の入場記録および, 100名程度の園児のお迎え引き渡し 業務支援が可能になった. また, システムの保守運用の簡略化も図り, リモート管理を前提としたシステムの設計につ いて述べる.