酒井博章, 河合勝彦
桃山学院大学 総合研究所紀要 31(3) pp.115-135(21頁) 2006年3月
本研究では、複数の新製品普及モデルをシステム・ダイナミックスと呼ばれるシミュレーションモデルで再構築し、感度分析を行った。感度分析の結果より、広告の影響のみによる購買行動よりも、購買者と非購買者の接触、すなわち口コミによる購買行動を促進させた方が、より早く、そして安定的に新製品を普及させられることが分かった。従って、広告等によって高い認知度を保ちつづけるよりも、新製品の品質向上やサポート等のサービス向上によって顧客満足度を高め、口コミ効果を高めることが、普及促進のために重要であることが示唆された。
共著者:酒井博章、河合勝彦
担当部分:システム・ダイナミックスでのモデル化、分析及び考察、執筆全般担当