研究者業績

土屋 佑介

ツチヤ ユウスケ  (Yusuke Tsuchiya)

基本情報

所属
大阪産業大学 経営学部経営学科 准教授
学位
修士(経営学)(神戸大学)
博士(経営学)(神戸大学)

研究者番号
70851765
J-GLOBAL ID
201901012886208301
researchmap会員ID
7000028793

外部リンク

学歴

 3

主要な論文

 15

MISC

 1
  • 松下将章, 藤井暢人, 土屋佑介, 王勝男
    組織学会大会論文集 8(1) 189-195 2019年12月1日  
    本研究の目的は、心理的安全性が従業員の創造性に与える影響の検討である。特に、心理的安全性が従業員の創造性に与える影響を、従業員の自律的援助要請が反映するメカニズム、および、これらの関係が、従業員の援助要請遅延によって媒介されることを主張した。仮説を検証するために、調整的媒介モデルを採用した。その結果、(1)心理的安全性と従業員の創造性との間には正の関係があること、(2)従業員の自律的援助要請が心理的安全性と従業員の創造性との間の関係を媒介すること、(3)心理的安全性が従業員の創造性に与える従業員の自律的援助要請を介した間接効果は、従業員の援助要請遅延がある場合に低減することが示された。

講演・口頭発表等

 10
  • 土屋佑介
    日本情報経営学会関西支部第278回例会 2023年7月2日
  • Ohya,T, Tsuchiya,Y, Matsushita,H
    82nd Annual Meeting of the Academy of Management 2022年8月
  • 日本経営学会第94回全国大会 2020年9月4日 日本経営学会
    本報告の目的は、企業で働く研究者の内勤(スタッフ)職への職種変更に伴う職業的アイデンティティの脅威とその対処の解明であった。大手製造業の研究所における参加観察と7人へのインタビュー調査を行なった。その結果、「まだ研究者として自分はやれる」といった粘りでもって、職業的アイデンティティの保持という対処をする場合と「研究者でいられないのは仕方がない」といった諦めでもって、職業的アイデンティティの転用という対処をする場合とに分かれていることを発見した。この発見を示すことで、既存のアイデンティティ・ワーク研究の説明を補完できた点を理論的貢献として挙げた。
  • 日本経営学会関西部会第650回例会 2019年12月14日 日本経営学会関西部会
    本報告の目的は、企業で働く研究者が内勤職への職種変更において直面する職業的アイデンティティの脅威に対処する過程の解明であった。大手製造業の研究所における参与観察と7人へのインタビュー調査の結果、次の2点を明らかにした。第1にアイデンティティ・ワーク研究が取りこぼしてきた下方への移行を明らかにした。第2にアイデンティティ・ワークを駆動する感情として諦めの感情を提示した。
  • 松下将章, 藤井暢人, 土屋佑介, 王勝男
    2019年度組織学会研究発表大会 2019年6月2日 組織学会
    In this paper, we examine the effects of psychological safety on employee creativity. We propose that the autonomous help seeking of employee serves as a mechanism reflecting how psychological safety affect individual creativity. We further argue that these relationships are moderated by the help seeking delay of employee. We developed a moderated mediation model to test our hypotheses. The results suggest that (1) there is a positive relationship between psychological safety and employee creativity, ( autonomous help seeking of employee mediated the relationship between psychological safety and employee creativity, (3) the indirect effect of psychological safety on employee creativity (via autonomous help seeking of employee) is weaker when the employee tend to delay in help seeking. The theoretical and practical implications of these findings are also discussed.
  • International Conference on Business, Economics, and Informational Technology 2019年3月
    従来のモデリング理論を基にした研究では説明が難しい研究職から事務職への人事異動を受けた7名の元研究者を対象に、なぜ彼・彼女らが事務職においても活躍できるのかを、研究者でありながら事務職でもあるという転用プロセスを通じて理解した。
  • 王勝男, 土屋佑介
    International Conference on Business, Economics, and Informational Technology 2018年3月
    既存の組織的公正性研究が、非正規社員の組織的公正性を高めるリーダーシップ・スタイルを検討していないことから、変革型リーダーシップが非正規社員の組織的公正性認知に与える影響に関するレビューを報告した。その結果、変革型リーダーシップは非正規社員の手続き的公正性認知と相互作用的公正性認知に正の影響を与えるという仮説を提示する一方で、分配的公正性認知に関しては負の影響を与えるという仮説を提示した。
  • International Conference on Business, Economics, and Informational Technology 2017年3月
    組織アイデンティフィケーション研究が、人々の認知や行動が組織や集団のアイデンティティに規定される点を問題として報告した。アイデンティティ・ワーク概念は、アイデンティティに働きかけられることで生じる人々の多様な活動を捉える概念であり、この問題を解決する概念と主張した。考察では、職場設計の変化、汚れ仕事への従事、矛盾した要求がある時に、人々がいかに活動するかについて探求することを今後の研究に挙げた。
  • 組織学会2016年度研究発表大会 2016年6月
    ある企業の内定者11名を対象として、彼・彼女らが内定先組織との間でつながりを見出すプロセスについて、組織アイデンティフィケーション概念に基づいた考察を報告した。その結果、すぐにつながりを見出す直感型、企業を調べながらつながりを見出す探索型、企業に合わせて自分を変えてつながりを見出す模倣型という3パターンを示した。考察では、この違いがつながりを見出す範囲と時間の2要因で生じる可能性を指摘した。
  • 土屋佑介, 中原翔
    日本情報経営学会関西支部第242回例会 2016年2月
    ハッキングを通じて自らの利害を満たそうとする国際的ハッカー集団「アノニマス(Anonymous)」のハクティビスト(hacktivist)を対象として、彼らがどのように組織化されているのかを報告した。その結果、この集団が自らの存在の境界を定めるアイデンティティ・クレームを通じて組織化されていることを示した。

担当経験のある科目(授業)

 8

所属学協会

 5

共同研究・競争的資金等の研究課題

 2

その他

 1

研究テーマ

 1
  • 研究テーマ
    企業内研究者のアイデンティティ・ワークに関する関する研究
    概要
    本研究テーマは、企業に所属する研究者が優秀な研究者になる過程とそこから離れる過程を経て、全く異なる仕事で再活躍する過程について、自らの存在を独特かつ一貫させようとする様々な活動を捉えるアイデンティティ・ワーク概念をもとに検討するものである。
    研究期間(開始)
    2016/04/01