研究者業績

土屋 佑介

ツチヤ ユウスケ  (Yusuke Tsuchiya)

基本情報

所属
大阪産業大学 経営学部経営学科 准教授
学位
修士(経営学)(神戸大学)
博士(経営学)(神戸大学)

研究者番号
70851765
J-GLOBAL ID
201901012886208301
researchmap会員ID
7000028793

外部リンク

学歴

 3

論文

 15
  • 土屋佑介
    大阪産業大学経営論集 24(2) 81-94 2023年4月  筆頭著者
  • 土屋佑介, 安達晃史, 西大輔
    大阪産業大学経営論集 24(2) 1-14 2023年4月  筆頭著者
  • 土屋佑介, 松下将章
    人材育成研究 18(1) 3-15 2022年12月  査読有り筆頭著者
  • Takaki Ohya, Yusuke Tsuchiya, Hiroaki Matsushita
    Academy of Management Proceedings 2022(1) 2022年8月  査読有り
  • 土屋佑介
    大阪産業大学経営論集 23(2-3) 137-148 2022年7月  筆頭著者
  • 土屋佑介
    大阪産業大学経営論集 22(3) 2021年7月1日  筆頭著者
    本研究の目的は、職業的アイデンティティ・ワークについて既存研究で明らかになっていること、および展望につながるリサーチ・ギャップを特定することであった。スコーピングレビューに基づいて、職業的アイデンティティ・ワークに関する25文献を特定し、研究内容を要約表に整理した。その結果、東洋と西洋で異なる文化的自己観を持つという文化心理学研究を参照したアイデンティティ・ワーク研究は存在せず、今後の展望として期待できることが明らかになった。
  • 土屋佑介, 大野陽子, 辺見英貴, 田村祐介
    大阪産業大学経営論集 21(2-3) 27-41 2021年4月1日  筆頭著者
    本研究の目的は、哲学者チャールズ・パースの概念「アブダクション」に基づくアブダクティブ分析 (Timmermans & Tavory, 2012) を整理、検討することである。近年注目されているこの質的手法を検討するにあたって、本研究は、グラウンデッド・セオリー・アプローチの問題点、アブダクション分析の構成要素、アブダクション分析の実践という3つのセクションに分けて議論を展開した。その結果、本研究は2つの貢献を提案している。第1に、アブダクティブ分析は、質的研究における方法論と実践を結びつけるのに役立つこと。第2に、アブダクティブ分析をレビュー論文に適用することができることである。最後に、Timmermans and Tavory (2012) に関する2つの限界について言及した。
  • 土屋佑介, 辺見英貴
    大阪産業大学経営論集 21(2・3合併) 2020年6月1日  筆頭著者
    The purpose of this research is to clarify the GioiaMethodology (Gioia, Corley, & Hamilton, 2012), which has attracted attention as a qualitative method. Through a comparative analysis with the Eisenhardt (1989) template, we divided it into five items; epistemological foundations and research orientation, the need for prior research, data collection, logic of the analysis, and rhetoric of the writing. As a result, we proposed a taxonomy that organized the commonalities and differences between the two templates, and introduced a method to increase the rigor of case studies. Finally, we discussed three limitations in Gioia et al.(2012).
  • 神戸大学大学院経営学研究科博士論文 2019年3月  
  • 土屋佑介, 松下将章
    人材育成研究 14(1) 2018年10月  査読有り筆頭著者
    百貨店に勤務する若手従業員165名を対象として、学習を促す職場風土が従業員の職業的アイデンティティの形成と援助要請行動に与える影響を調べた。その結果、学習を促す職場風土は従業員の職業的アイデンティティの形成に正の影響を与えたが、援助要請行動による負の調整効果もあった。そこで、学習を促す職場風土においては、若手従業員が上司や同僚に助けを求めることで、職業人としての未熟さを認知させる可能性を考察した。(第1節と第2節1・2・3項を担当。また第5節と第6節は共同で執筆。) 総ページ数: 15ページ
  • 土屋 佑介
    神戸大学大学院経営学研究科大学院生ワーキング・ペーパーシリーズ 201801a 2018年4月  
    日本の経営学で包括的レビューのないアイデンティティ・ワーク概念の研究展開と今後の展望を示した。アイデンティティ・ワークは「人々が一貫性と独自性の感覚を生み出す構造の、形成、修復、維持、拡張、あるいは修正に取り組む活動」を定義とし、アイデンティティが挑むべき課題となったり、問題となったりする状況を先行要因に、これに対処する人々の様々な活動を捉えてきた。そして、今後の展望として、アイデンティティが挑むべき課題となりやすい女性管理者や技術者、人事異動とダイバーシティ/ワーク・ライフ・バランスを対象とすることが示された。 総ページ数: 28ページ
  • Journal of Organizational Culture, Communications and Conflict Volume. 21 Issue. 2 1-10 2017年12月  査読有り
    社会的アイデンティティ理論に基づく組織アイデンティフィケーション研究が、社会的地位が低い組織や仕事に携わるにもかかわらず、強く同一化する人や、この逆の人がいることを説明できない点を問題とした。アイデンティティ・ワーク概念は、アイデンティティに働きかけられることで生じる人々の多様な活動を捉える概念であり、組織アイデンティフィケーション研究が説明できない事象を捉えるために有用だと位置づけられた。 総ページ数: 10ページ
  • 土屋佑介, 金井壽宏
    神戸大学大学院経営学研究科ディスカッションペーパーシリーズ2017・8 2017年  
    ゼミ幹事が、自身のリーダーとしてのアイデンティティを主張し、他者から承認あるいは拒否されるプロセスを通じ、いかにアイデンティティの変化と維持を両立していくかについて、ある社会科学系学部のゼミ幹事であるIと所属ゼミの場における1年に渡るフィールドワークを行なった。その結果、Iが少年時代に形成したリーダーとしてのアイデンティティを、ゼミで修正せざるを得なくなった一方、内定先企業ではそれを維持する活動があることを示した。(担当部分は、共同研究につき抽出不可。)総ページ数: 15ページ
  • 土屋 佑介
    六甲台論集―経営学編 63(2) 127-142 2016年9月  
    組織アイデンティフィケーション概念の理論的検討を通じ、新たな研究領域を探索した。その結果、既存研究では人々の認知や行動が、組織や集団のアイデンティティに規定されていたが、近年、多様な認知や行動があると指摘され始めたことを示した。考察では、人々の多様な認知や行動の統制について、従業員が職場のレイアウトや組織のシンボルをいかに使用し、管理者がその使用をいかに管理するかを今後の課題に挙げた。総ページ数: 15ページ
  • 土屋 佑介
    神戸大学大学院経営学研究科修士論文 2016年3月  
    なぜ、大企業よりも先んじて内定を出したベンチャー企業に学生は留まるのか。これは入社前から学生が企業にアイデンティフィケーションしているからではないか。ベンチャー企業の内定者11名へのインタビュー調査の結果、彼・彼女らが組織成員ではないにもかかわらず、あたかも組織成員のような態度や認識をもっていたことが明らかになった。 総ページ数: 89ページ

MISC

 1
  • 松下将章, 藤井暢人, 土屋佑介, 王勝男
    組織学会大会論文集 8(1) 189-195 2019年12月1日  
    本研究の目的は、心理的安全性が従業員の創造性に与える影響の検討である。特に、心理的安全性が従業員の創造性に与える影響を、従業員の自律的援助要請が反映するメカニズム、および、これらの関係が、従業員の援助要請遅延によって媒介されることを主張した。仮説を検証するために、調整的媒介モデルを採用した。その結果、(1)心理的安全性と従業員の創造性との間には正の関係があること、(2)従業員の自律的援助要請が心理的安全性と従業員の創造性との間の関係を媒介すること、(3)心理的安全性が従業員の創造性に与える従業員の自律的援助要請を介した間接効果は、従業員の援助要請遅延がある場合に低減することが示された。

講演・口頭発表等

 10
  • 土屋佑介
    日本情報経営学会関西支部第278回例会 2023年7月2日
  • Ohya,T, Tsuchiya,Y, Matsushita,H
    82nd Annual Meeting of the Academy of Management 2022年8月
  • 日本経営学会第94回全国大会 2020年9月4日 日本経営学会
    本報告の目的は、企業で働く研究者の内勤(スタッフ)職への職種変更に伴う職業的アイデンティティの脅威とその対処の解明であった。大手製造業の研究所における参加観察と7人へのインタビュー調査を行なった。その結果、「まだ研究者として自分はやれる」といった粘りでもって、職業的アイデンティティの保持という対処をする場合と「研究者でいられないのは仕方がない」といった諦めでもって、職業的アイデンティティの転用という対処をする場合とに分かれていることを発見した。この発見を示すことで、既存のアイデンティティ・ワーク研究の説明を補完できた点を理論的貢献として挙げた。
  • 日本経営学会関西部会第650回例会 2019年12月14日 日本経営学会関西部会
    本報告の目的は、企業で働く研究者が内勤職への職種変更において直面する職業的アイデンティティの脅威に対処する過程の解明であった。大手製造業の研究所における参与観察と7人へのインタビュー調査の結果、次の2点を明らかにした。第1にアイデンティティ・ワーク研究が取りこぼしてきた下方への移行を明らかにした。第2にアイデンティティ・ワークを駆動する感情として諦めの感情を提示した。
  • 松下将章, 藤井暢人, 土屋佑介, 王勝男
    2019年度組織学会研究発表大会 2019年6月2日 組織学会
    In this paper, we examine the effects of psychological safety on employee creativity. We propose that the autonomous help seeking of employee serves as a mechanism reflecting how psychological safety affect individual creativity. We further argue that these relationships are moderated by the help seeking delay of employee. We developed a moderated mediation model to test our hypotheses. The results suggest that (1) there is a positive relationship between psychological safety and employee creativity, ( autonomous help seeking of employee mediated the relationship between psychological safety and employee creativity, (3) the indirect effect of psychological safety on employee creativity (via autonomous help seeking of employee) is weaker when the employee tend to delay in help seeking. The theoretical and practical implications of these findings are also discussed.

担当経験のある科目(授業)

 8

所属学協会

 5

共同研究・競争的資金等の研究課題

 2

その他

 1

研究テーマ

 1
  • 研究テーマ
    企業内研究者のアイデンティティ・ワークに関する関する研究
    概要
    本研究テーマは、企業に所属する研究者が優秀な研究者になる過程とそこから離れる過程を経て、全く異なる仕事で再活躍する過程について、自らの存在を独特かつ一貫させようとする様々な活動を捉えるアイデンティティ・ワーク概念をもとに検討するものである。
    研究期間(開始)
    2016/04/01