仲田, 秀臣, 松田, 光弘, 正見, こずえ, 廣田,音奏, 濱口, 幹太, 大槻, 伸吾
大阪産業大学人間環境論集 25 1-13 2026年3月31日
目的:本研究では,握力測定において左右交互2回ずつ測定した後,5分の休息時間を挟んで,再度同様の方法で測定した場合,握力の最大値などにどのような影響を及ぼすのか検討することを目的とした。
方法:対象は,日常的に競技力向上のためのトレーニングを実施していない男子大学生で,上肢に疼痛や疾患がなく,肩関節より遠位部に関節可動制限のない18名とした。握力は左右交互に2回測定を行ない,平均値(MEAN),最大値(MAX),最大平均値(MM)を算出した。また,その際の試行収縮時間(CT),試行間休息時間(IRT),セッション時間(ST)を計測した。以上の方法で第1セッション(FS)を測定し,5分間の休息を挟み,FSと同様の方法で第2セッション(SS)を測定した。
結果:握力は,SSにおいてMEAN,MAX,MMのいずれも有意に増加した。一方,CT,IRT,STは,SSにおいていずれも有意に短縮した。
結論:SSにおいて握力の最大値などが増加したのは,活動後パフォーマンス増強の発現が要因になったのではないかと示唆される。また,握力測定においてより大きい筋力を発揮させるためには,SSを設けることが一つの方法として考えられる。