杉村 明彦

本ハンドブックは電気工学に携わる多くの方々からの信頼を得、理工学分野の代表的なハンドブックとしての地位を築いてまいりました。今回の改訂にあたっては、前回の改訂以降の技術革新を反映。すべての工学分野の基礎たるべく、環境・エネルギーから情報通信まで、広範に電気工学の知識を盛り込んだハンドブックとしました。

最新の核磁気共鳴分光法を用いた液晶研究成果を集約した著書である。第10章では、電場と磁場を用いた液晶分子の動的挙動の研究成果についてまとめた。特に、重水素化した液晶分子の種々の部位の動きについて、弾性や粘性効果を加えて詳細に調べた理論的・実験的な研究成果を紹介している。

本書は近年活発化する有機デバイスとして、その代表例として有機ＥＬ、有機太陽電池をはじめとする光デバイスの作製に用いられる薄膜作製技術と有機トランジスタ、センサーなどの電子デバイスの作製に用いられる薄膜作製技術を取り上げ、薄膜形成法として、大きくドライプロセスとウェットプロセスに分けてデバイス作製の例を紹介している。さらに、薄膜の評価技術、有機材料の薄膜作製の特性などを含めた「有機薄膜作製技術」の最新技術を紹介している。

現代の情報化社会を支える電子機器は物性の基礎の上に材料やデバイスが発展している。本書は機械系・バイオ系にも視点を広げながら”材料の説明だけでなく，その機能をいかに引き出すか”という観点で記述する総合事典。

本書は、電気･電子工学を学ぶ学生にとって重要な基礎科目である電気･電子工学を最近のソフト材料も含めて基礎から紹介している。本書は、電気･電子工学や物理学を専攻する学生や技術者のみならず、化学や材料工学に関係の深い人々や、固体電子材料の基礎を学んだ電気･電子工学や物理学を専攻した学生が有機材料について学ぶのに役立つ。

日本表面科学会の編集により、表面科学を総合的に網羅する便覧･ハンドブックとして出版された。内容は、基礎編、基礎技術編、応用編に分かれており、有機材料の設計･作製及び評価の章の液晶アンカリング(プレチルト角評価を含む)を担当した。

月刊 ディスプレイ誌の液晶紳士随想百選録では、今日の液晶ディスプレイ産業を築き上げた人達の軌跡や履歴等を連載している。今回、同誌の百選録で、杉村の液晶研究に携わってきた30年の軌跡を紹介した。

応用物理学会分科会「有機ナノ界面制御素子研究グループ」の巻頭言に、有機エレクトロニクスにおける液晶界面研究の重要性を紹介し、その国内外における研究動向と将来に向けた基礎研究の方向性について述べた。

液晶学会誌では、日本国内で液晶研究に携わっている研究室を紹介している。今回、本研究室紹介の依頼があり、本研究室（液晶情報科学研究室）の歴史・研究内容・学生教育等について記述した。

液晶ダイレクタ及び分子の静的・動的振る舞いを調べるための新たな手法として、近年著者らにより開発された、電界重複印加による重水素化核磁気共鳴法について紹介している。本論では、薄膜液晶（ネマチック相）の連続体理論・流体力学理論に基づく核磁気共鳴信号の理論解析法についても紹介すると共に、外場としての電場・磁場・表面エネルギの実験的解析法を紹介している。

有機分子素子工学の展開と最新動向の中で液晶性物質を用いたナノ分子素子への研究開発が国内外共に盛んに行われている。これらの研究開発の中で、液晶分子の外場応答に対する詳細な知見が求められている。本解説では、本研究室で開発した電場重複印加による重水素化核磁気共鳴法を用いた液晶分子サイトの動的挙動測定法について紹介した。

有機分子素子工学の中で液晶性物質は、重要な役割を担っている。本解説記事では、液晶界面でのネマチックダイレクタ配向の弾性理論に基づく新たな取り扱い、およびスメクチック液晶の界面誘起パターン形成に関する紹介を行った。

The demand for liquid crystals with better display parameters and lower power consumption has stimulated much research into their properties and characterisation. A large team of over 50 leading researchers from the USA, Europe and Japan have focused their expertise to extract and review data on a wide range of properties of nematics, including those which are essential to the development of all types of liquid crystal device. Where appropriate these properties are also explained with expert commentary. The book is fully illustrated and structured for reference.

電気工学ハンドブック（第6版）は, すべての工学分野の基礎として幅広くエネルギーから情報まで広がる電気工学の内容を網羅するために, 電気学会の四つの部門が分担して編を構成し, 各分野の最近の進歩をもれなくその範囲に収めた。

電子情報通信学会が電子情報通信分野における科学技術用語の説明を網羅したハンドブック。

通常、ネマチック液晶は、巨視的を反転対称性を有するため、非線形光学特性を示さをい。しかし、外部印加電圧により弾性ひずみが生じた場合、巨視的を反転対称性が崩れ、ネマチック液晶は、非線形光学特性を示す。 この非線形光学効果に基づく、ネマチック液晶の光学応答（異常過渡光電流）の実験結果および光整流効果に基づく理論的を 解析を紹介した。