高垣 清和, Sungmo AHN, Hochan LEE, 辻本 剛三, 和田 明浩, 園田 泰敏, 川谷 親稔, 園田 勝敏
土木学会論文集B2(海岸工学) 72(2) I_889-I_894 2016年 査読有り
近年のインフラ整備における合理的設計や工期短縮,工事費節減などの社会要請の高まりは消波構造物の分野も例外ではない.日本国内では設計条件により2層積被覆工法が採用となるケースがあるが,海外では経済性に優れた1層積被覆工法が主流である.本研究では2層積被覆工法に準じる1層積消波ブロックの研究開発をSamsung C&Tと共同で試みた.基本形状は現存する消波ブロック特性を把握した上で方向性を見極め,FEM解析と落下試験により構造強度を高める検証を重ねた.また水理模型実験により安定性,機能性を照査し,施工性・経済性・自然共生機能についても検証を重ねた結果,海外で広く一般的に普及している1層積消波ブロックに準じる新型1層積消波ブロックが完成した.