鈴木 宏尚, 岡 二三生, 小高 猛司, 木元 小百合
地盤工学研究発表会 発表講演集 39 233-234 2004年
雲母混じりの砂は,雲母の平板状の粒子形状により,強度異方性が顕著に表れることが知られている。本報では,雲母を僅かにシルトに混入することにより,シルト試料の力学挙動がどのように変わるのかについて,三軸圧縮および伸張試験により調べた。具体的には重量比1%, 2.5%,5%の3種類で雲母を混入したところ,わずか1%の混入で圧縮せん断強度は上昇するのに対し,伸張せん断強度は低下することが示された。この強度異方性は,雲母の堆積方向によるものであると考えられるが,SEMによる供試体断面の観察によりその検証を行った。