Toru Takahashi, Toshihiro Akatsuka, Koji Yamada, Shohei Koyama, Hiroaki Masuda, Misao Kumokita, Toshio Tsukagoshi
IEICE Technical Report, 119(177) 25-28, Aug 16, 2019
音環境情報収集サービスを5Gネットワーク上に構築し, 任意位置の音を追跡するサービスについて検討した結果を報告する. 我々は5G 無線通信ネットワークの低遅延性と大容量性に着目した. 5G の普及を促すには, これらの特徴を必須とする5G に相応しいサービスの開発が必要と考えた. 我々は, 任意位置の音をユーザが選択的に受聴可能なサービスを提案する. 閉空間内部に密にマイクロホンを分散配置し, 5G ネットワーク上のUE を介して音を収集する手法である. 室内運動競技や演劇などのショーの受聴用途を想定している. UE,UPF, MEC による実装形態について検討した. マイクロホン素子数と受聴者の積を上限とする通信セッションが必要になるため5G ネットワークでなければ構築できないサービスとなることが示唆された.