中村 康範, 仲町 英治, 片山 傳生, 中易 秀敏
日本機械学会論文集(A編)69巻 678号 pp.273~279 2003年2月
本論文では、板材製作のための最適工程システムの開発を目指して、有限要素法を用いた成形シミュレーションと離散最適化手法を組み合わせシステムの構築を行なった。その最適工程システムの深索効率を向上させるため、最適化手法に応答曲面法を用いた。そして、そのシステムの適当例として、材料の焼純処理に着目し、板材成形加工に適した材料の熱処理条件を深索する最適材料設計を行なった。その結果、応答曲面を得るための観測データ数が重要であることが分かり、各設計因子方向の分割数を変化させ、応答曲面の挙動などを検討することを示した。また、この手法を用いたシステムより、最適な熱処理条件を効率よく深索できることを示した。