遠藤 友樹
素粒子論研究 111(4) D29-D30 2005年 査読有り
Hadron-quark混合相は複数の化学ポテンシャルが存在する系である。Maxwell構成法を敢えて適用するとGibbs条件の一つが破れてしまう為に、この系ではMaxwell構成法から得られる描像はこれまでは否定されてきた。しかしながら我々の研究により、表面張力・クーロン遮蔽効果といった"有限サイズ効果"を適切に取り扱う事によりMaxwell構成法から得られる描像はeffectiveであることが示される。この混合相は中性子星内部の系に対応し、inner core 〜 outer core領域に存在するとされている混合相は我々の研究により制限を受けることとなる。