日本機械学会論文集(C編) 第67巻(663号) 3596-3601 2001年11月
はすば歯付ベルトの伝達トルク作用時の片寄りについて、原動プーリ上と従動プーリ上におけるベルトの軸方向移動のつりあいから理論解析を行い、計算結果と実験結果を比較検討した。その結果、走行中のベルトにおいて原動プーリ上と従動プーリ上との間にオフセットを生じる。ベルトの片寄りは、このオフセットと両プーリにおけるかみあい始めのベルト歯のせん断ひずみにより生じることがわかった。ベルトの片寄り量は、伝達トルクの増加とともに増加するが、伝達トルクが一定ならば、取付張力を低く設定することによって低減できる。