・研究課題
①日本近現代文学、特に遠藤周作の研究
①批評家時代の遠藤周作の研究(特にフランス留学前後)
②遠藤周作の初期小説の研究(「アデンまで」から「海と毒薬」)
③遠藤周作作品における「戦中派」の表象
④ 遠藤周作とアフリカ(『作家の日記』「地の塩」「沈黙の声」)
・今後の研究課題
①遠藤周作作品を中心としたアダプテーションの研究
②「第三の新人」(安岡章太郎、吉行淳之介、小島信夫、庄野潤三)の研究
特に庄野潤三の「聞き書き」小説 に分類される一連の小説
③戦争トラウマと小説
十五年戦争(アジア・太平洋戦争)おける戦争トラウマの研究
後藤明生の引き揚げ体験と古井由吉の空襲体験を軸に考えています。それ以外にも戦争トラウマを負った語り手、遅発性PTSDを発症している人物の表象に注目しています。
④「団地文学」の研究
安部公房『燃えつきた地図』立松和平『遠雷』をはじめ、それ以外にも大岡昇平『遥かなる団地』後藤明生「私的生活」をはじめとした一連の作品、横溝正史『黒と白』などがありますが、団地に長年住んでいた文芸批評家秋山駿の言説を対置させる必要があると考えています。
⑤戦後~現代文学における「新宗教」の表象
戦後から現代までに「新宗教」を題材に含んだ作品に興味を持っています。
戦後文学:坂口安吾『復員殺人事件』高木彬光『呪縛の家』丹羽文雄『蛇と鳩』高橋和巳『邪宗門』石川淳『至福千年』等です。
現代文学:大江健三郎『燃え上がる緑の木』村上春樹『アンダーグラウンド』『神の子どもたちはみな踊る』『1Q84』青来有一『聖水』中村文則『宗教X』今村夏子『星の子』村田紗耶香「信仰」等です。