渡辺 恭彦

有賀鐵太郎による<基督教学>の始まり --有賀鐵太郎関係資料より--/ 小柳 敦史 [2] 大学アーカイブズにおける電子文書の長期保存/ 橋本 陽 [4] 日誌(2022年10月-2023年3月) [6] 大学文書館の動き: 『西田幾多郎関係資料』、『河上肇関係資料』を公開しました [7] 閲覧室、事務室が移転しました [7] 人の動き [7] 京都学派の学位論文/ 渡辺 恭彦 [8]

教育学部に関わる史料群寄贈の経緯によせて/ 久富 望 [2] 京大教員と図書館/ 渡辺 恭彦 [4] 日誌(2021年10月-2022年3月) [6] 大学文書館の動き: 荒木寅三郎関係資料を公開しました。 [7] 京都帝国大学のリストラ : 大正後期の行政整理による人員削減/ 橋本 陽 [8]

論説(Article)本論では、戦後日本の哲学者廣松渉の著作『生態史観と唯物史観』（1986）を扱った。同書は、1957年に梅棹忠夫が発表した「文明の生態史観」を批判的に検討したうえで、廣松渉自身の歴史観を打ち出したものである。生態学の遷移（サクセッション）理論を文明論的な歴史の展開に援用した梅棹の生態史観を、廣松は人間社会と自然環境との相互作用を対象化していないとみている。廣松は、両者を媒介するのは人間の歴史的営為であるという。We are concerned with &quot;The ecological view of the history and the historical materialism&quot; (1986) by Japanese philosopher Hiromatsu Wataru. This writing describes his perspective of history, examining &quot; an ecological vie of the history&quot; (1957) by Umesao Tadao. Umesao applies the ecological succession theory to development of the history. However, Hiromatsu points out that Umesao&#039;s theory doesn&#039;t explain how the human society and the environment interact each other. Hiromatsu claims that what mediate both of them is historical action of human kinds.