| 都市創造工学科
学歴 1993年4月 - 1995年3月 京都大学 工学研究科 衛生工学専攻
論文 藤長愛一郎   日原秀美   辰野誠    環境技術 40(3) pp.16-22 2011年 [査読有り] アスベスト対策の現実的な対策方法について、費用対リスク低減効果の観点から検討した。検討したケースは、ケース1「対策なし」、ケース2「手ばらし後、最終処分」、ケース3「溶融処理による無害化」とした。その結果、ケース3が最も健康リスクを低減させる結果となったが、ケース2との差がわずかであり、処理費用の高さがデメリットとなるといえた。
(藤長愛一郎, 日原秀美, 辰野誠)
横田勇   川嵜幹生   富田雅行   野原雅浩   樋口壮太郎   藤長愛一郎   本橋健司   山田正人    廃石綿等の埋立処分基準に関する検討会 報告書 2010年3月 アスベストの処分方法や埋立基準についての法律施行令の改正を目的に、設置された検討会で、現状の問題点を列挙し、その具体的な対策をどの様に法律やマニュアルに盛り込むかを検討し、その内容について報告した。主な課題は、既存の法律では、処理・処分業者の自主的な善意にゆだねている部分がその点が住民にとって不十分であるということであった。
(横田勇,川嵜幹生,富田雅行,野原雅浩,樋口壮太郎,藤長愛一郎,本橋健司,山田正人)
藤長 愛一郎    2009年度廃棄物研究財団 成果報告書 2010年3月 石綿除去工事から処分にいたいる実状をかんがみて、石綿の除去・運搬・処分に係る環境リスクの低減を、発じん実験とリスク評価に基づいて検討した。まず、石綿廃棄物のセメント固化し、そのセメント固化体を落下させ、粉じん量や総繊維を計数した。そして、その結果を用いて、リスク評価し、費用対リスク低減効果についても考察した。
中坪良平   坂本美徳   藤原拓洋   吉村陽   平木隆年   藤長愛一郎    環境技術 39(9) pp.45-51 2010年 [査読有り] 市販のデジタル粉じん計により集じん機排出口付近の粒子数濃度を測定し,集じん機の排気に含まれる粒子数濃度の状況を把握するとともに,同時に測定した位相差顕微鏡による繊維状粒子濃度の結果を比較することにより,デジタル粉じん計によるアスベスト漏えい監視方法を検討した。
(中坪良平,坂本美徳,藤原拓洋,吉村陽,平木隆年,藤長愛一郎)
藤長愛一郎   村山留美子   内山巌雄   岸川洋紀   中畝菜穂子    日本リスク研究学会誌 20(3) pp.211-219 2010年 [査読有り] ダイオキシン汚染サイトを選定し,そこに住む人のリスク認知に関する具体的な情報を得るため,色々な立場の住民6~7名に集まってもらい,フォーカス・グループインタビューを行った。その結果,住民側が最初にリスクマネジメント側の情報に不信を抱いてしまうと,それを解決するために余計な労力が必要となることが分かった。また,リスクコミュニケーションが最終的にうまくできたことにより,当該汚染サイトの様な汚染を残したリスク管理という条件であっても,「汚染の管理」という措置の意志決定ができたと考えられる。
(藤...
MISC 藤長 愛一郎   村山留美子   岸川洋紀    日本原子力学会誌 59(2) 99-102 2017年2月 福島第一原発事故後の住民のリスク情報の入手方法や認知について,福島在住者(12名)と関西自主避難者(6名)の共通点と相違点をグループインタビューの結果に基づき考察した。共通点は,両者とも行政からの情報が不足していたことに不満だったことである。相違点は,自主避難者が,放射線のリスク情報を自分で調べて,行政やマスコミからの情報とのギャップに不安になったことである。一方で,福島在住者が長期避難しなかったのは放射線量を気にしていないわけではなく,避難し難い状況にあったことも関係していた。
よって,...
藤長愛一郎   米田稔   池上麻衣子    地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会 18 2012年
中坪良平   平木隆年   藤川陽子   藤長愛一郎    環境技術学会研究発表大会及び特別講演会予稿集 11th 104-105 2011年9月
藤川陽子   中坪良平   平木隆年   藤長愛一郎    土木学会年次学術講演会講演概要集(CD-ROM) 66th ROMBUNNO.VII-130 2011年8月
藤長愛一郎   藤川陽子   中坪良平   平木隆年    環境衛生工学研究 25(3) 132-135 2011年7月
書籍等出版物 Hiroshi Hasegawa, a, al, Fujinaga, A. et, al. (Au(担当:共著) Springer 2016年 (ISBN:9784431557586) 重金属による土壌汚染の現状や対策方法についての書籍である。私の担当は,11章のリスク評価手法を用いた土壌汚染の対策方法の検討である。アメリカなどが採用している現場ごとのリスク評価方法は,現場の状況を考慮できるが,現場ごとにリスク評価をする必要がある。そこで,現場の状況を見て,曝露経路だけを選ぶフロー図を作成し,曝露経路ごとの「リスク管理濃度」を設定した。また,費用対リスク低減効果に基づく,浄化工法選定の手法も提案した。 |
Tomoyuki Takahashi Editor, Yoko Fujikawa, Hiroaki Ozaki, Xiaming Chen, Shogo Taniguchi, Ryouhei Takanami, Aiichiro Fujinaga, Shinji Sakurai, Paul Lewtas(担当:共著) Springer 2016年 (ISBN:9784431558477) 福島第一原発事故によって発生した放射性セシウムなどを含む下水汚泥焼却灰の量を低減するために,シュウ酸で放射性セシウムを抽出し,フェロシアン酸塩で凝集沈殿させる実験を行った。その結果,溶融炉の飛灰は,水溶性のセシウムを焼却飛灰より多く含んでいた。また,焼却飛灰の中には,シュウ酸抽出でコロイド状のセシウムが生成されるものがあり,この場合除去率が低下した。 |
平田健正, 今村聡監修, 藤長愛一郎ら(担当:その他) オーム社 2009年3月 都市再開発や農地の転用などに伴う土壌・地下水の汚染問題が顕在化しており,今後も対策ニーズが継続すると予想されている。本書は,土壌・地下水の汚染問題に関わる「実務者必携の用語事典」を念頭に,第一線の専門家・研究者が関係11分野の約600語を解説した。
(平田健正、今村聡監修、藤長愛一郎ら共著) |
平田健正, 今村聡, 進士育英, 藤長愛一郎ら(担当:その他) 化学工業日報 2008年8月 土壌汚染対策が2003年2月に施行され,リスク管理が認められているが,日本では完全浄化しないと土地の売買ができないのが現状である。そこで,土壌・地下水汚染のリスク評価を,米国の方法を基に,日本で適用する場合の方法論を分かりやすく解説し,日本での普及・啓蒙を図り,同時に実務者の理解の助けになるものとして執筆した。
(平田健正, 今村聡, 進士育英, 藤長愛一郎ら) |
中島誠, 藤長愛一郎ら(担当:その他) インターリスク総研 2003年10月 本書は,米国で広く利用されている米国材料協会(ASTM)のリスクアセスメントの実務ガイドラインを,(社)土壌環境センターの部会メンバーで訳したものである。ASTMのリスクアセスメントは3つの階層からなり,第1の階層は,有害物質の濃度とその曝露経路に基づく基本的な健康リスク評価で,第2の階層では汚染現場特有の条件を考慮し,第3の階層では汚染の移動や減衰などを考慮する。このガイドラインは日本にリスク管理を普及する際に有用であると考えられた。
(中島誠,藤長愛一郎ら(訳)) |
講演・口頭発表等 Aiichiro FUJINAGA   Kazuki MASAKAGE   Naoyuki KISHIMOTO   Hiroaki OZAKI   Shogo TANIGUCHI   Ryohei TAKANAMI    Water and Environment Technology Conference 2019 (WET2019) 3B-12, p.83 2019年7月
Yamaguchi,Y   Aiichiro FUJINAGA   Naoyuki KISHIMOTO   Hiroaki OZAKI   Shogo TANIGUCHI   Ryohei TAKANAMI    Water and Environment Technology Conference 2019 (WET2019), 3-20, p.87 2019年7月
山口裕樹   藤長愛一郎   谷口省吾   高浪良平   尾崎博明   岸本直之    第53回日本水環境学会 講演集 L-94 2019年3月
藤長愛一郎   山内太喜   谷口省吾   高浪良平   尾崎博明   岸本直之    第53回日本水環境学会 講演集 3H-13-3 2019年3月
A. Fujinaga   Y. Yamaguchi   S. Taniguchi   R. Takanami   H. Ozaki   N. Kishimoto    10th IWA Symposium on Modelling and Integrated Assessment, Watermatex 2019 Poster Presentations Proceedings, pp.27-34 2019年
研究テーマ
研究テーマ | 微生物燃料電池、土壌地下水汚染の対策、放射線による環境リスク評価、環境エネルギー、リスクコミュニケーション、水環境の保全 |
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概要 | 現在問題となっている、放射性物質や油による土壌汚染濃度の将来予測を行い、健康リスク評価を試みている。科学的なリスクを評価する一方で、リスク認知の観点から、市民が考えるリスクについても研究している。また、有機系廃棄物のエネルギー転換や河川の水環境の保全についても研究している。 | 研究期間(開始) | 2017/10/01 |
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