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大阪産業大学研究者データベース

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商学科

研究者リスト >> 澤登 千恵
 

澤登 千恵

 
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研究者氏名澤登 千恵
 
サワノボリ チエ
URL
所属大阪産業大学
部署経営学部商学科
職名教授
学位博士(経営学)(神戸大学)
科研費研究者番号30352090
J-Global ID201101097167609252

研究分野

 
  • 人文・社会 / 会計学 / 会計学

学歴

 
 
 - 
2001年
神戸大学 経営学研究科 
 
 
 - 
1995年
長崎県立大学 経済学部 
 

論文

 
 
Chie Sawanobori   
Journal of Accounting and Organization Change   Vol.9(No.4) pp.471-489   2013年   [査読有り]
本稿では,テキストマイニングを活用し,19世紀前半イギリス鉄道会社L&BRの報告書を分析した結果から,その結果に基づいて,減価償却実務の展開の背景を議論した。先行研究は減価償却実務の導入や廃止の変化時のみ注目する傾向にあり,それ以外の変化にはあまり注目してこなかった。しかしながら,L&BRは,導入からしばらくして,減価償却実務を問題視し始めた。実はこの実務は,株主の高配当の要求に逆らい,収益的支出にあてるべきファンドを資本的支出にあてることを意味し,さらに自己金融の萌芽も示唆する変化であった。
 
Murata, N   C. Sawanobori   
Journal of Management Science   13 1-20   2011年   [査読有り]
本稿では,テキストマイニングを活用して19世紀前半イギリス鉄道会社のL&BRの報告書を分析し,その結果に基づいて原価管理実務の展開と背景を検討した。先行研究はL&BRの財務報告実務について複会計システム導入時にのみ注目してきた。結果,その後作成されるようになった附表は注目されてこなかった。テキストマイニングの分析結果から,L&BRが,配当開始当初,収益拡大戦略を採っていたにもかかわらず,やがて費用削減戦略に移行したこと,コストセンターの設置,固定費と変動費の区別,さらには修繕費を主とするコ...
 
 
澤登 千恵   
會計   175(4) 535-550   2009年4月   
本稿では,19世紀中葉イギリス鉄道会社4社の報告書の観察,財務状態の分析,そして比較から,19世紀中葉イギリス鉄道会計における財務報告の役割の展開を検討した。先行研究は,19世紀中葉鉄道会社の財務報告の役割を受託責任に求めてきた。しかしながら,鉄道会社の株主は,一定の配当率達成を求めながらも,不況になると,資本から支出を行わないように要求した。鉄道会社は,収益拡大どころか,それまで資本から行ってきた巨額の支出も収益から行わなければならなくなり,そこで,将来の収益に割り当てると約束して,収益...
 
澤登 千恵   
12th World Congress of Accounting Historians   (Ⅱ) 1937-1960   2008年11月   
本稿では,19世紀中葉イギリス鉄道会社4社の報告書の観察,財務状態の分析,そして比較から,複会計システムの機能を考察している。先行研究は,複会計システムが資本的支出と収益的支出を厳密に区別できたので,同システムを継続して採用することになったと主張する。しかしながら,当時の鉄道会社は,株主の資本勘定閉鎖要求(資金調達不確実性)が高まると,資本から行うことのできる支出の範囲が広がり,逆に低くなると,狭まった。このような状況で,一定の配当率を達成することを目的として,費用を望ましい水準にするため...

MISC

 
 
 
北村敬子   井原理代   挽文子   一橋大   小津千加子   澤登千恵   
日本会計研究学会 スタディ・グループ中間報告書   1-164   2015年9月   
本稿では,わが国における女性会計学者の現状と課題について,歴史的研究(日本の女性会計研究者の草分的存在,能勢先生と眞野先生の関係者に対するインタビュー調査)や,実証的研究(現在の女性研究者に対するインタビュー調査の集計)を通して,検討し,傾向を指摘した。
 
中野常男   橋本武久   清水泰弘   三光寺由実子   澤登千恵   
神戸大学 Discussion Paper Series 2015-19   (19) 1-38   2015年6月   
本稿では,海外の会計学者の会計史研究の傾向について,『AHJ』および『AH』に掲載されてきた研究論文等の標題をテキストマイニングすることによって分析し,これを日本の会計史学者の傾向と比較,検討した。上記の雑誌に投稿している会計学者の方が会計史を実務的な視点で研究していること,一方で,日本の会計学者の方が,地域的,時代的に幅広く研究していることを示した。
 
澤登千恵   
大阪産業大学経営論集   15(1) 27-42   2013年10月   [査読有り]
本稿では,テキストマイニングを活用して,19世紀イギリスの2大鉄道会社の一つであり,かつ先行研究であまり注目されてこなかったGreat Western鉄道会社の会計報告書を含む報告書を分析し,会計報告書上に表れない会計の変化について検討した。分析結果から,議論の推移と,その際,どのような会計変化が起こったのかを検討した上で,減価償却の議論に注目し,その実施理由に変化があったことを指摘した。
 
澤登 千恵   
研究紀要(高松大学)   (52-53) 39-70   2010年2月   
本稿では,財務報告制度生成期の19世紀前半イギリス鉄道会社の財務報告実務を,テキストマイニングを活用して網羅的・客観的に分析した。具体的にはL&BRの報告書をテキスト化し,テキストマイニングソフトを使って頻度表を作成し,そこからキーワードを抽出し,それらを時系列分析した。会計史研究にテキストマイニングを活用すると,①抽出されたキーワードから各報告書の概要を確認できること,②キーワードの時系列分析から先行研究の主張の是非を確認できることがわかった。具体的には,先行研究が主張してきた「複会計シ...

書籍等出版物

 
 
中野常男, 清水泰洋, 三光寺由実子, 片岡 泰彦, 橋本武久津村, 怜花杉田, 武志, 澤登, 千恵, 高梠, 真一, 辻川, 尚起, 兵頭, 和花子, 川﨑, 紘宗, 桑原 正行(担当:分担執筆)
同文舘出版   2014年9月   (ISBN:9784495200916)
本章では,近代的株式会社の初期の典型例と考えられる19世紀イギリスの鉄道会社の会計実務を取り上げる。彼らの会計実務を現代的な財務報告実務の源流として位置付け,会計理論生成のメルクマールの一例を示す。当時の株式会社を取り巻く法規制について言及した上で,19世紀イギリスの二大鉄道会社の会計実務を例に挙げながら,具体的な会計に関する規定が存在しなかった時代に,財務報告実務の精緻化が図られ,資本的支出と収益的支出の区別の理論が芽生えた状況を明らかにした。
 
村田直樹, 竹田範義, 工藤久嗣, 春日部光紀, 澤登千恵, 浦田隆広, 相川奈美(担当:共著)
創成社   2005年9月      
本書では,運河会社,鉄道会社といった巨大企業の会計実務を分析し,会計の本質を検討している。第3章では,19世紀前半イギリス鉄道会計の役割を,L&BRの外部報告書の観察を中心に考察した。L&BRは,減価償却および複会計システムを導入した最初の鉄道会社である。先行研究は,これらの会計実務が資本の維持を旨とし導入されたと主張してきた。しかし,本稿では,その背後に,資金不足や一定の配当率の達成といった問題があったことを主張した。
 
村田直樹, 竹田範義, 工藤久嗣, 春日部光紀, 澤登千恵, 浦田隆広, 相川奈美(担当:共著)
創成社   2004年4月      
日商簿記検定2級および3級レベルの演習問題と解説が含まれている。
 
村田直樹, 竹田範義, 工藤久嗣, 春日部光紀, 澤登千恵, 浦田隆広, 相川奈美(担当:共著)
税務経理協会   2003年4月      
日商簿記検定2級および3級レベルの簿記をわかりやすく解説している。演習問題付。
 
興津裕康, 澤登千恵(担当:共著)
税務経理協会   2002年4月      
会計学の初心者向けに編集された用語辞典であり,親会社概念,比例連結概念,関連会社などの項目について分担執筆している。

講演・口頭発表等

 
 
Mitsunori Kaasukabe   Chie Sawanobori   
European Accounting Association Conference 2018   2018年5月30日   
 
澤登 千恵   
28th Annual EAMSA(Euro Asia Management Studies Association)Conference   2011年11月   
 
第217回日本情報経営学会関西支部例会   2011年10月   
 
澤登 千恵   
第70回日本会計研究学会   2011年9月19日   
 

所属学協会

 
2002年
 - 
現在
日本会計研究学会
2002年
 - 
現在
日本会計史学会

共同研究・競争的資金等の研究課題

 
 
会計変化の本質の研究:制度からの実務および理論の展開に対する逆影響の検討を中心に
日本学術振興会: 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
澤登 千恵 
研究期間: 2017年4月 - 2022年3月
 
日本の女性会計研究者の現状と課題に関する理論的・実証的研究ー歴史を踏まえてー
日本学術振興会: 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
北村 敬子 挽 文子 田中 優希 阪 智香 山内 暁 小津 稚加子 澤登 千恵 木村 麻子 堀江 優子 宮本 京子 石川 恵子 西村 三保子 井原 理代 佐々木 郁子 津村 怜花 兵頭 和花子 丸岡 恵梨子 高田 知実 西村 優子 小津 稚加子 佐々木 郁子 髙田 知実 山内 暁 辻山 栄子 西村 優子 丸岡 恵梨子 
研究期間: 2015年4月 - 2018年3月
 
会計史研究の展開に関する実証研究:リサーチ・データベースの作成と国際比較
日本学術振興会: 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
中野 常男 澤登 千恵 清水 泰洋 橋本 武久 三光寺 由実子 
研究期間: 2015年4月 - 2018年3月
 
「規制空間」の経路依存性と財閥解体の会計実務
日本学術振興会: 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
中村 恒彦 清水 泰洋 澤登 千恵 北浦 貴士 野口 昌良 
研究期間: 2013年4月 - 2018年3月
 
会計変化の本質の研究:テキストマイニングと統計的分析を活用した理論生成過程の考察
日本学術振興会: 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
澤登 千恵 
研究期間: 2014年4月 - 2017年3月

研究テーマ

 
 
 

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