工学部

玉井 昌宏

タマイ マサヒロ  (Masahiro Tamai)

基本情報

所属
大阪産業大学 工学部 都市創造工学科 教授

J-GLOBAL ID
201801002265996524
researchmap会員ID
7000023175

論文

 69
  • 玉井 昌宏
    土木学会論文集G(環境) 76(7) III_511-III_519 2020年  
    筆者らは大阪平野北部地域に北摂山地より夜間に流入する冷気流が存在すること,この気流がこの地域の気温を2℃程度低下させる効果を有することなどを明らかにしてきた.本論では,WRFを用いた数値シミュレーションにより,この冷気流の構造と形成要因を検討した.各種地上観測データや筆者らの実施したパイロットバルーンによる上空風の観測結果との比較により,計算結果の妥当性を検証した.筆者らが研究対象としてきた冷気流が,猪名川流域の多田盆地に流入,集積した冷気の大阪平野への吹き出しにより形成されていることが明らかになった.加えて,大阪平野北部地域には,この気流以外にも淀川右支流の安威川と芥川の氾濫原を流下する冷気流が存在することもわかった.
  • 辻本 剛三, 玉井 昌宏
    土木学会論文集B3(海洋開発) 75(2) I_725-I_730 2019年  
    前報1)で行った鹿児島県の海浜底質調査に新たに調査地点を増やし,底質の色彩分析にエントロピーの概念を用いた新しい方法で,海浜周辺の地質や底質特性との関連を検討した.色彩はL*a*b*からの明度,色相,彩度,色度でグループ化を行い,明度が最も適切な指標となった.グループ化に当たり明度の分布形状の3次モーメントの歪度を基準として7グループに分けた.鹿児島県はシラス台地に代表される地質であるが,花崗岩に含まれる石英や長石等の白色系の鉱物,苦鉄質火山岩に含まれる輝石や磁鉄鉱等の有色鉱物の含有量に応じて海岸はグループ化され色彩と地質と関連づけられた.また,特定の鉱物に着目することで底質の移動を説明する可能が示唆された.
  • 玉井 昌宏, 辻本 剛三
    土木学会論文集B3(海洋開発) 74(2) I_808-I_813 2018年  
    鹿児島県本土側の32海岸の砂の色彩を定量的に把握するとともに,それと海岸周辺地域の地質状況との関係を検討した.対象地域の過半を占めるシラス台地の影響の大きい海岸の砂の特徴は,中程度の暗さのこげ茶色を多く持つことであった.完新世の火山活動による火砕流堆積物あるいは苦鉄質火山岩が分布する地域の海岸砂は概ね黒色であった.大隅半島東岸に位置する海岸は花崗閃緑岩により,出水山地より北方の海岸は同山地に分布する四万十層群の付加コンプレックスにより,暗いこげ茶色を持っていた.このように,海岸周辺の地質が砂の色彩に強く影響していることが確認された.
  • 玉井 昌宏
    Coastal Engineering Proceedings 36 2018年  査読有り

共同研究・競争的資金等の研究課題

 3

研究テーマ

 4
  • 研究テーマ
    大阪平野に流入する冷気流の流動構造とヒートアイランド現象に及ぼす影響に関する研究
    研究期間(開始)
    2010/04/01
  • 研究テーマ
    河川や海岸の砂の色彩の土砂管理における利用可能性に関する研究
    研究期間(開始)
    2013/04/01
  • 研究テーマ
    阿蘇山起源SO2の熊本平野や火口原における高濃度事象に関する研究
    研究期間(開始)
    2016/04/01
  • 研究テーマ
    都市域の農業用水路の治水機能に関する研究
    研究期間(開始)
    2017/04/01