市坪誠, 山田宏, 堀口至, 竹村和夫
コンクリート工学年次論文報告集 25(1) 1829-1834 2003年7月 査読有り
本論文は,トンネル内部のコンクリートの汚れ洗浄に関する基礎的資料を得ることを目的として,実構造物内壁の汚れ付着特性を把握するとともに,汚れ付着量,光源および視線入射角をパラメータとする試料を用いて,トンネル環境下での見かけの汚れ評価について実験的に研究を行ったものである。その結果,実構造物壁面では汚れ付着の経時変化の推定が可能となり,汚れ洗浄を行う際の指標を明らかとした。また,トンネル内の汚れ評価は実態よりも過大に評価される傾向にあることから,汚れ洗浄を短い周期で計画する必要がある。