福岡 雅子, 藤倉 まなみ, 花嶋 温子, 岡山 朋子
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 27 55 2016年
食品ロス削減が社会的な課題となっている。大学生は食品関連事業者でアルバイトとして就業する場合が多く、アルバイト先で食品廃棄に携わる可能性がある。そこで、大学生を対象に質問紙調査を実施して、食品廃棄に関する実態や意識を把握した。その結果、6割の大学生がアルバイトで食品廃棄を経験していることがわかった。また、食品廃棄を経験した大学生の7~8割が食品廃棄物の多さや食品ロスを気にしているが、6割が食品廃棄は普通のこと・必要なことと考えていた。<br> 食中毒などの防止の必要から、衛生管理として行わなければならないことであり、食品廃棄がやむを得ないものとなっている。今回の調査により、食育や環境教育などで学生に対して「もったいない」「廃棄物を減量しなければならない」と伝えても、実社会での経験により、食品ロスの発生が容認されている現状があることが把握できた。