日高 平, 津野 洋, 宗宮 功, 貫上 佳則, 中本 正明
土木学会論文集 = Proceedings of JSCE VII-14(643) 71-80 2000年
都市下水を対象として, 好気性ろ床を組み込んだ前凝集・生物膜プロセスの処理特性および設計操作因子の検討を, パイロットプラント規模実験により試みた. 水温20℃を下回る低水温期においても生物反応器の水理学的滞留時間8hで, 流出SS濃度は5mg/L以下を, 流出のT-ATU-BOD濃度は5mg/L以下を, 流出T-N濃度は3mgN/L以下を, そして流出T-P濃度は1mgP/L以下を安定して保つことができた. 生物処理の最終部に組み込んだ好気性ろ床は, 目的とした残存有機物およびSS成分の除去, ならびにDO濃度の回復の機能を十分に果たした. 最終沈殿池を省略することで建設費および処理時間を削減でき, 本プロセスは既存の施設を活用した都市下水の高度処理に適用可能であることが示された.