Simon Horobin, Oxford Univ, Linne R. Mooney, Timothy Graham, niv, of, New Mexico, Richard Firth Green, Ohio State, Uni, Carrie Griffin, iv of, B, Gareth Griffith, iv, of, Phillipa Hardman, Univ of Reading, John C. Hirsh, Georgetown Univ, Terry Jones, independent scholar, Takako Kato, M, Mary Morse (Rider Univ, James J. Murphy, Univ of California, Davis, Natalia I Petrovskaia, niv, of, Cam, Susan Powell, Salford University, Ad Putter
York: York Medieval Press 2014年7月
ケンブリッジ大学、モードリン・コレッジ、サミュエル・ピープス図書館蔵、写本2125は、14世紀末から15世紀末までの100年間に再製本や文献の追加・削除が行われ現在の形になった。宗教的文献のコンピレーション写本であり、収録されている文献の数は、図書館カタログによれば52である。恐らく初め個人に所有されていたことが原因であると考えられるが、後継の写本が残っておらず(つまりこの写本からコピーされた文献が知られていない)、従ってこの写本にのみ現存するヴァージョンや文献がほとんどである。筆者は写本の形状的特徴(materiality)を初め、収録された文献の特殊性を精査し、この写本が形成されていった過程とその文化的背景について詳細な分析を行った。