研究者業績

中山 英治

ナカヤマ エイジ  (Eiji Nakayama)

基本情報

所属
大阪産業大学 国際学部国際学科 教授
学位
修士(教育学)(京都教育大学)
博士(学術)(大阪府立大学)

研究者番号
50546322
J-GLOBAL ID
200901011432082997
researchmap会員ID
1000250539

論文

 23
  • 門脇, 薫, 中山, 英治, 髙橋, 雅子, Kadowaki, Kaoru, Nakayama, Eiji, Takahashi, Masako, カドワキ, カオル, ナカヤマ, エイジ, タカハシ, マサコ
    間谷論集 15 1-21 2021年3月31日  
    type:紀要論文 Departmental Bulletin Paper type:text 研究論文 Articles In Thailand, the number of learners who study Japanese as a foreign language at schools has been increasing, and many of them are high school students. Most of the Japanese language teachers there are Thai teachers who are non-native Japanese speaker teachers (NNJSTs). Recently native Japanese speaker teachers (NJSTs) very often participate to teach Japanese with Thai teachers at high schools. However, the reports and studies on how Thai and Japanese teachers work collaboratively to teach Japanese at high schools are limited in publication. This paper examines essential elements for better collaborations between Thai and Japanese teachers in Japanese language teaching at high schools in Thailand. This study presents an analysis of the interview data obtained from these teachers in Thailand, utilizing the SCAT (Steps for Coding and Theorization) method. It is important for both Thai and Japanese teachers to maintain communication to share information and understand with each other, and have positive attitudes for collaborative teaching between NNJSTs and NJSTs. They need to have more experience in collaborative teaching of Japanese and to be flexible in their collaboration styles.
  • 門脇薫, 中山英治, 髙橋雅子
    間谷論集(第十五号) 2021年3月31日  査読有り
  • 山田嘉徳, 今中舞衣子, 中山英治, 藤岡克則, 藤岡芳郎, 中原翔, 山田耕嗣, 榎真一
    大阪産業大学論集 人文・社会科学編 (41) 19-35 2021年3月  査読有り
  • 中山 英治
    平成26年度~平成29年度科学研究費補助金基盤研究C研究成果報告書 2018年3月16日  
    H26からH29まで続けてきた科研費研究の成果報告書 研究推進課へも1冊提供している。
  • 中山英治, 門脇薫, 髙橋雅子
    日本語教育実践研究 (5) 64-74 2017年3月  
  • 中山英治
    大阪産業大学論集 人文・社会科学編 28(28) 75-91 2016年10月31日  査読有り
    タイの日本語教育機関で日本人日本語教師がタイ人日本語教師と協働するとき,何を経験し,課題があればどのようにそれを克服しているのかを質的分析法で調査した。その結果,タイの日本語教育機関における協働には,次の(a)から(c)があることが明らかになった。(a)日本人日本語教師は,日本式の強固な仕事観や指導観を協働現場に持ちこむ。(b)日本人日本語教師は,協働の可能性を見出し,教師間協働に適応していく。(c)日本人日本語教師は,3 年目から充実した協働に入っていける可能性がある。タイの教師間協働に関する研究については,協働の現実や教師の実態を把握するための質的な研究が多かった。しかし,複数の質的な研究で明らかにされた概念や協働の実態についての関連性は曖昧なままであった。本研究では,先行研究で指摘された概念や協働の実態を丁寧に引き継ぎ,繰り返し実施したインタビューのデータから抽出された概念を加えながら,新しい協働体験の仮説モデルを再構築した。
  • 佐藤拓, 初見康行, 名取洋典, 五十嵐幸一, 菊池真弓, 金世煥, 佐原太一郎, 高島翠, 髙橋裕樹, 田中美和, 土田節子, 土谷幸久, 根本直人, 松本麻子, 山口憲二, 平塚大輔, 以上, 中山英治
    いわき明星大学研究紀要 人文学・社会科学・情報学篇 (第1号通巻29号) 3-16-16 2016年3月  査読有り
    いわき明星大学の教養学部に設置された初年次教育プログラム「フレッシャーズセミナー」の立ち上げから実際の授業実施までを記録・報告し、その学生の動向や学修に対する反応などを調査した論文。データには授業改善アンケートで得られた学生の反応をまとめた。結果としては本授業を受講した学生には概ね有効なものとして捉えられていることが明らかになった。
  • 中山英治, 池谷清美, 片桐準二, カノックワン片桐
    日タイ言語文化研究会『日タイ言語文化研究』 (創刊) 147-162 2013年1月  
    応募者のタイ赴任以来、継続している教師間協働の研究成果。タイの日本語教育の現場には現地タイ人と一緒に仕事を行う日本人日本語教師がいるが、教育現場では理想的な協働が行なわれているとは言えない状況にある。この問題に関して日本人教師へのインタビュー調査を実施し、語りのデータを質的に分析して協働体験の仮説モデルを生成した。この論考では特に協働体験の「出会い」と「葛藤」のステージに着目し、その課題や現実的な克服の仕方などを論じた。
  • 牛窪隆太, 中津飛鳥, 内畑愛美, 武井啓子, 秋田美帆, 内田陽子, 福池秋水, 安田励子, 中山英治
    国際交流基金『国際交流基金バンコク日本文化センター日本語教育紀要』 (第9) 145-150 2012年9月  査読有り
    タイの高等教育段階の日本語教育が円熟期を向かえても、中等教育で開発されている教材に比べると、高等教育では中級以上の教材開発が遅れている。そうした問題意識を持ち、タイにおける読解教材に対するアンケート調査を現役教師や機関に対して行い、その結果を整理して、今後の読解教材開発の指針をまとめた論文。担当ページは、pp.148-149。
  • 高橋雅子, 門脇薫, 辛銀真, 松尾憲暁, 中山英治
    立教大学日本語教育センター『日本語・日本語教育』 (創刊) 63-75 2012年3月  査読有り
    科学研究費補助金の研究調査が進む中で、この研究を進めている研究者自らの外国人教師との教師間協働の体験を内省して、その語りのデータから教師間協働の課題を生成した論文。この論文の結論で、理想的な協働を推し進めるために必要な「話し合いの場」、「ネイティブ教師の居場所」、「協働への当事者意識」などが提示された。データ採取から記述まで共同したためページの抽出不可能。
  • 中山 英治
    早稲田大学『早稲田日本語教育実践研究』 (刊行記念) 25-37 2012年2月  査読有り
    早稲田大学日本語教育研究センターにおける留学生支援の一つである「わせだ日本語サポート」の前身「早稲田日本語チュートリアル」の実施状況とその問題点や意義などをまとめた論文。日本語学習者の学習オートノミーを育てるために、どのような学習支援環境が必要かを考え、自律した学習者を支援できるサポート体制を構築した。その実施記録をまとめた論文。
  • 中山 英治
    早稲田大学『早稲田日本語教育実践研究』 (刊行記念) 119-137 2012年2月  査読有り
    早稲田大学日本語教育研究センターにおけるオー プン教育科目(全学対象の日本語教育学科目)の一つであった「日本語教育教材考」の実践報告である。このクラスは日本人と留学生の混在する多文化共生クラスで、日本語能力の差を問わずに日本の映画を視聴し、そこに見られる日本語教育上の教材価値を議論して発表するという授業であった。この論文では、言語的な教材価値の他にも文化的な教材価値が多分に見られる映画の分析と履修者の学びのプロセスを論じている。
  • 片桐準二, 池谷清美, 中山英治
    国際交流基金『国際交流基金バンコク日本文化センター日本語教育紀要』 (8) 35-44 2011年9月  査読有り
    タイにおける日本語教育現場の日本人日本語教師の協働体験に関わる研究。タイの高等教育機関(大学)でタイ人と関わりを持ちながら仕事をする日本人に半構造化インタビューを実施して、その語りから協働体験を仮説モデル化する研究である。M-GTAという質的研究法を用いて、ここでは特に協働体験の「適応」の過程を考察した。カノックワン片桐で共同執筆。分析記述を共同したため、ページ数抽出は不可能。
  • 中山 英治
    早稲田大学日本語教育研究センター『早稲田日本語教育学』 (8) 1-13 2010年5月  査読有り
    日本語学の先行研究に予測文法の研究があるが、寺村(1987)を参考にして、それと同様の予測文法調査をタイの日本語学習者(大学生)と日本人大学生に実施し、予測の実態を調査した論文。日本人大学生の予測は先行研究と合致したが、予測の段階が以前より遅く、タイ人の予測と日本人の予測の間にも先行研究と同じ予測の差があることを突き止めた
  • 中山 英治
    『アジアにおける日本語教育「外国語として日本語」修士課程設立一周セミナー論文集 49-72 2009年2月  査読有り
    タイのチュラロンコン大学で教鞭をとっていた筆者並びに同僚とで、当該のタイ人学生へどうしたらより豊富な日本語の運用能力をつけさせることができるかと検討し、映画『男はつらいよ』を統一教材にして、独立した4技能の授業科目に関連を持たせる協働授業の実践を試み、その成果を論じた。タイでは教師間協働という概念がほとんど共有されていなかったところへタイで初めてそれを導入できた画期的な実践研究である。
  • 中山 英治
    京都教育大学国文学会『国文学会誌』 (第34) 59-72 2008年9月  
    大学生を対象として、国語科教育における学習参考書などの文法問題を取り上げて、大学生らにその問題を解いてもらい、どのように解説するかをアンケート調査した論文。結果として日本語母語話者の文法説明能力の類型を抽出できた。この調査結果から、国語教育における新しい文法教育の必要性やあり方を述べた。
  • 中山 英治
    チュラロンコン大学『タイ国日本研究国際シンポジウム2007』論文報告書 201-219 2008年3月  
    タイの街中では、意外に日本語の存在に気が付く。タイのコンビニ商品や日系企業スーパーの商品などを対象として、その商品ラベルに見られる日本語を収集して分析を行った論文。その結果から、日本語が「外来語/外国語」として取り入れられている現状を明らかにすることができた。また、そこに見られた日本語の誤用も考察できた。
  • 中山 英治
    大阪府立大学人間社会学部言語文化学科『言語文化学(言語情報編)』 2(第2) 137-154 2007年3月  査読有り
    現代日本語を対象として、新聞記事や評論文の中で確かなことを表す述語形式の意味用法を詳細に論じた論文。日本語には文法的に確からしさを述べる場合と述語形式(~事実だ、~現実だ、~明らかだ等)の意味で表す場合があるが、後者の意味記述は辞書的なレベルの研究しか進んでいない。実例データを大量に収集して、その意味記述を行った。
  • 中山 英治
    大阪府立大学大学院人間文化学研究科『人間文化学研究集録』 (14) 11-23 2005年3月  査読有り
    現代日本語を対象として、日本語のリアリティの観点から日本語の反事実的な条件文と文末モダリティの意味と機能を論じた論文。日本語には形態的に決まった反事実的な用法は見当たらないが、条件文に様々な条件が関わるとその用法が生成される。モダリティ形式にも同じような現象があり、これらを統合的に考察して反事実性の生成プロセスを論じた。
  • 山口雅代, 中山英治
    大阪府立大学大学院人間文化学研究科『人間文化学研究集録』 (13) 77-86 2004年3月  
    大阪府立大学における留学生の抱える問題点や大学が留学生支援にどのような問題意識を持っているかを述べた論文。当時の留学生の受入れ状況を整理し、開講されていた日本語特例科目の内容を照合した。さらに、日本語特例科目を受講している留学生を対象としてその問題点を吟味した。担当:1,2章,3章2,3節
  • 中山 英治
    京都外国語大学日本語学科『無差』 10(第10) 63-74 2003年3月  
    現代日本語を対象として、日本語のリアリティの意味を担う周辺的な形式群の意味と機能を記述、考察した論文。「~ない限り」、「~たりする」、「たとえば~」などの形式群は、非現実的な意味領域に係る用法を持つが、それらの形式的な特徴やどのように仮定性が生まれるのかを実証的に論じた。
  • 中山 英治
    大阪府立大学大学院人間文化学研究科『人間文化学研究集録』 (10) 21-32 2000年3月  査読有り
    現代日本語を対象として、日本語の「とする」という述語形式を記述、考察した論文。「とする」文は、リアリティの観点から見ると事実的な用法と仮定的な用法があり、前者には「発話引用型」、「対象同定型」、「取り決め型」がある。また仮定的な用法の「とする」文は、文を終止することができず表面的には2つの文が連続しているように見え、実は後ろの文に従属する形で存在していることを述べた

MISC

 4
  • 山本晃輔, 曽我千亜紀, 中山英治
    大阪産業大学人間環境論集 (23) 2024年3月  査読有り
  • 山田 嘉徳, 今中 舞衣子, 中山 英治, 藤岡 克則, 中原 翔, 藤岡 芳郎, 山田 耕嗣, 榎 真一
    大阪産業大学産業研究所所報 = Bulletin of the Institute for Industrial Research of Osaka Sangyo University (42) 18-32 2019年12月  
  • 中山英治
    大阪産業大学人間環境論集 (16) 145-158 2016年3月31日  査読有り
    中級日本語学習者が日本語母語話者と雑談をするとき,どのような聴解の困難点を持っているのかを明らかにするために,学習者の理解の過程を発話の分析を通じて詳細に調査した。その結果,中級日本語学習者の聴解の困難点として,次の(a)から(c)が明らかになった。 (a) 自国の文化や習慣をふまえた既有知識で未知の語を推測してしまうことがある。 (b) 前の文脈を聞いたことで,今聞いている発話を誤解してしまうことがある。 (c) 類似した音や部分的な音を聞いたことで失敗したり,未知の語に対して既有の漢字をあてはめて,不適切に理解してしまったりすることがある。 雑談に関する研究について調べてみると,これまでの日本語教育の分野では,「雑談の場における会話能力」や「雑談自体の構造や機能」に関する研究が多かったが,これからは,「雑談の場における聴解能力」に関する研究も進められなくてはならない。そのためには,日本語学習者の聴解過程を詳細に探る研究が重要である。また,その成果を聴解教育に取り入れる必要もある。
  • 野田尚史, 阪上彩子, 中山英治
    The22th Princeton Japanese Pedagogy Forum Proceedings (22) 142-152 2015年12月  査読有り
    日本語学習者は日本語で雑談するときに、日本語を話す以上に日本語を聞く能力が求められる。しかし、学習者が実際にどのように聞きとりに困難点を感じ、聴解に失敗しているかを調べてみると様々な要因が明らかになった。日本語学習者の聴解における不適切な理解や不適切な推測の具体的な状況を調査して述べている。 掲載ページ情報:http://www.princeton.edu/pjpf/past/22nd-pjpf/

書籍等出版物

 3

講演・口頭発表等

 43

所属学協会

 10

共同研究・競争的資金等の研究課題

 7

研究テーマ

 4
  • 研究テーマ
    日本語教育学分野・タイにおける教師間協働の質的研究
    概要
    研究期間(開始)
    2007/04/01
  • 研究テーマ
    日本語学分野・予測文法能力の研究
    概要
    研究期間(開始)
    2007/05/01
    研究期間(終了)
    2011/05/30
  • 研究テーマ
    日本語教育学分野・日本語学習者の聴解過程の分析と聴解教材の研究
    概要
    研究期間(開始)
    2011/04/01
  • 研究テーマ
    日本語学分野・初年次教育における日本人大学生への日本語教育
    概要
    研究期間(開始)
    2012/04/01