宮坂房千加, 金尾毅, 濱田和康, 潮崎淳一, 三渕裕之, 山崎高弘
空気調和・衛生工学会論文集 80(80) 97-105 2001年1月 査読有り
空調システムの異常検知・診断技術を開発するにあたり,フィールドデータを収集して,実際に起きている異常を調査・分析することは重要である.そこで,ある大規模建物の空調システムを対象として,ほぼ全部の空調機系統のコントローラより計測,設定データを収集してグラフ化し,コントローラの制御情報を前提として,現場の自動設備管理者と一緒に評価を実施して,得られた知見を基本症状,病状,対策リスト,基本チェックフローとしてまとめた.この結果は,今後,同じような空調システムの現場で再評価し,有効な診断アルゴリズムを開発することによって自動点検の手法を構築するために有用と考えられる.