齋藤 好史, 瀬戸 孝幸, 澤井 亨, 佐藤 慶明, 西澤 晃希, セネファ
大阪産業大学人間環境論集 14 45-55 2015年3月
全国ジュニアオリンピック大会において2012年の攻撃パターン,シュート成功率に変化がみられたかを調べることにした.全国ジュニアオリンピック大会の予選Rのシュート(790本),決勝Rのシュート(206本)が対象とされた.予選Rの総得点は272ゴール,決勝Rの総得点は63ゴールで合計335ゴールであった.シュート本数の多い攻撃パターンはセットMである.予選R,決勝Rでのゴール数の40%が速攻で得点された.決勝Rでは速攻(64.9%),退水(42.3%)とセット攻撃のフローター(36.7%)からの攻撃パターンにおいて,シュート成功率が改善された.セットM,セットDrのシュート成功率は,いずれもさらに低下した.総得点中でのバウンドシュートで得点する割合は,決勝Rが34.9%に対し予戦Rでは10.7%であった.ストレートシュートとバウンドシュートの本数を予戦Rと決勝Rで比べると,バウンドシュートを放つ本数に差がみられた(p<.05).決勝Rに進むには,バウンドシュートの本数を増加させること