Department of Mechanical Engineering

栗田 裕

クリタ ユタカ  (Yutaka Kurita)

基本情報

所属
大阪産業大学 工学部機械工学科 教授
学位
工学博士(名古屋大学)

研究者番号
70275171
J-GLOBAL ID
201001031427475150
researchmap会員ID
6000023924

経歴

 3

学歴

 2

論文

 75
  • 田中昂, 栗田裕, 大浦靖典, 上原大貴
    日本機械学会論文集 86(887) 19-00422 2020年7月25日  査読有り
    発振要素と制振要素で構成される局所FB制御とクロスFB制御からなる分散制御によって,大自由度・大減衰システムでも常に共振点で駆動する手法を提案した。まず,発振要素のみで構成される局所FB制御による大自由度・大減衰システムの共振点駆動を行い,その特徴と課題を示した。これに対し,クロスFB制御を付加することにより,任意の固有振動の励起・維持を実現した。さらに,制振要素を局所FB制御に導入することで,粘性減衰の変動に対応した制御の実現を試みた。
  • 栗田裕, 大浦靖典, 田中昂, 川田昌宏
    日本機械学会論文集 86(884) 19-00335-00335-19-00335 2020年4月25日  査読有り
    薄肉円筒工作物の切削加工時に発生するびびり振動は,工具は振動せず,工作物の円形断面が断面内で変形する振動である.この「工作物変形型びびり振動」は,工具接触点が振動の節となるSineモードと,工具接触点が振動の腹となるCosineモードの2つの振動を含んでいる.また,薄肉円筒工作物には,発生したびびり振動の周波数と振動モードと一致する固有振動が存在する.びびり振動と同様に,節の数が同じで位置が異なるSineモードとCosineモードの固有振動である.この2つの固有振動が,工具接触点における切削力を通して連成し,自励振動を発生する(連成びびり).
  • 田中昂, 栗田裕, 大浦靖典, 中村寛望
    日本機械学会論文集 85(874) p. 18-00449-00449-18-00449 2019年6月25日  査読有り
    自動車車室は大減衰三次元音響空間であるため固有振動の計測が困難である。本論文では,アクチュエータごとの調整を必要としない多点加振の提案と音響空間の固有振動計測技術の基礎を確立した。初めに,局所フィードバック制御により減衰力を打ち消すように制御力を発生させ,自励振動子とみなせる音響加振ユニットを開発した。次に,自励振動子を複数配置した分散制御を音響加振系へ適用し,3次元音響空間の多点加振を行った。その結果,音響加振ユニットごとの調整なしに多点加振が実現できた。固有振動数が明確になり,1点加振では計測できなかった固有振動モードを計測することができた。
  • Tanaka Takashi, Nakamura Hiromu, Oura Yasunori, Kurita Yutaka
    Proceedings of 25th International Congress on Sound and Vibration, No. T01-RS1-174 2018年7月8日  査読有り
    本研究では,局所フィードバック制御を用いた分散制御を用いた多点加振により,音響空間の固有振動を計測する手法を提案した。固有振動が密集して存在する3次元音響空間の固有振動を対象として,分散制御を用いた多点加振により減衰の影響を取り除いた振動伝達特性が得られ,密集した固有振動数の計測ができることを示した。さらに,固有振動モードを計測し,分散制御によって固有振動が励起できていることを明らかにした。
  • 青木勇祐, 西澤幸男, 栗田裕, 大浦靖典
    EuroBrake 2014, EB2014-ST-001. 2014年5月  査読有り
    ブレーキパッド-ディスクロータ間が定常滑りしているときと振動しているときの摩擦係数の速度依存性の勾配(dμ/dv)を比較した。定常滑りのときは,ほとんどの場合は,摩擦係数の勾配が負であった。一方,振動しているときの摩擦係数の勾配は正になった。これらの結果から,微細な振動が加わると,摩擦係数の勾配が次第に増加すると言える。(共著につき本人担当部分抽出不能)

MISC

 15
  • 栗田裕, 大浦靖典
    トライボロジスト,54-10 -646-651 2009年10月  
    鳴きが押付荷重に依存して変化する現象を,摩擦接触部の分布ばね特性と関連づけて解説した。まず,ディスクブレーキを模擬した装置を用いて行われた鳴き実験を説明した。次に,実験結果を基に作成されたピン・ディスクモデルと面接触モデルについて述べた。最後に,摩擦接触部の動剛性を実測した事例を紹介した。(共著につき本人担当部分抽出不能)
  • 砥粒加工学会誌,51-10 -575-578 2007年10月  
    本学科の実践的カリキュラムを紹介した。導入教育では,身近にある機械の分解・組立を通して,機械の動作や構成,材料,加工,製図など機械工学の基礎に触れる。製図・製作教育では,それぞれの基礎を学ぶとともに,両者を合わせて体験する時間を設けた。設計教育では,設計現場で使われているCAD/CAEを活用した演習を行っている。また,3年の後期には,構想から製図・製作,性能試験までのすべての工程を体験する演習科目を設けた。
  • 横井和美, 竹村節子, 栗田裕, 松村雄一
    人間看護学研究 5 滋賀県立大学人間看護学部 17-25 2007年3月  
  • 機械の研究,54-6 -642-651 2002年6月  
    質量や慣性モーメントをもつ機械の運動は,運動方程式によって記述できる。作用する力が一定である場合だけでなく,位置や速度に応じて力が変化する場合にも,運動方程式からシステムの特性を検討することが可能である。本稿では,質点の位置決め制御と磁気浮上系の安定化制御を例に取り上げて,運動制御の概要を述べた。
  • 栗田裕, 武隆教, 廣垣俊樹, 田中勝之
    機械設計,43-4 -70-74 1999年3月  招待有り
    滋賀県立大学では,学生が自ら学び成長する教育を目指している。工学部機械システム工学科でも,学生が自分自身の体験を通して技術を身につけていくように,機械製作実習・機械システム工学実験・機械設計演習など実験・実習系の科目に力を入れている。本稿では,設計した結果を学生自身が検討し設計の見直しができるように,CAD/CAEを活用してビジュアルな設計環境を整えた機械設計演習教育を紹介した。(共著につき本人担当部分抽出不能)

書籍等出版物

 1
  • 垣野義昭, 河田宏, 藤原彰彦, 大村勝, 武藤一夫, 河野泰久, 栗田裕, 廣垣俊樹, 金田修一, 藤本圭祐, 稲垣辰彦, 浦田義人, 田保栄三, 太田幹郎 (担当:共著)
    工業調査会 2002年3月20日
    産業界で普及がめざましいCAD/CAM/CAEを,大学の教育にどのように取り入れるべきか実例を挙げた。機械設計実践編中の自動車用ワイパーの機構設計を担当した。

講演・口頭発表等

 265

所属学協会

 3

共同研究・競争的資金等の研究課題

 13

産業財産権

 1

社会貢献活動

 18

研究テーマ

 3
  • 研究テーマ
    楕円振動を利用した分別搬送
    研究期間(開始)
    2017/04/01
  • 研究テーマ
    薄肉円筒工作物のびびり振動
    研究期間(開始)
    2017/04/01
  • 研究テーマ
    ターボ型遠心送風機の低騒音化
    研究期間(開始)
    2017/04/01