Studies in Comparative Culture, 126 15-28, Apr 30, 2017 Peer-reviewed
本稿は、高大接続を視座に入れて大学での初年次で開講される英語コミュニケーションの授業に資することを目的としている。第2節においては、高等学校「英語表現Ⅱ」の教育目標を概観し、テキストの調査をもとに、高等学校において英語でのディベートがどの程度採り入れられているかを検討し、また第3節においては、国際バカロレアの「知の理論(Theory of Knowledge)」で求められている思考力の訓練及びCEFR(Common European Framework of Reference for Languages)における評価の観点から、英語教育におけるディベートの効用を考察した。加第4節においては、学士力やグローバル人材育成の視点から、本研究の意義を検討を行った後、第5節においては、現在、筆者たちが研究している「シンプル・ディベート」について解説し、実践モデルを提案している。