景山 信一, 友近 信行, 前田 知幸, 中山 万希志, 櫛田 大輔, 北村 章
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集 SCI05 223-223 2005年
本稿では,入力制約を必要とするプラントとしてガス化溶融炉を対象として,制約条件付き最適制御を適用し,その効果についてシミュレーションによって検証した.ガス化溶融炉は,入力を給塵機速度と押込み空気量とし,出力を砂層温度,ボイラドラム圧力とする多変数システムである.給塵機速度入力は,ごみ供給量に対して飽和特性となり,押込み空気量入力は,ガス化溶融炉内で不完全燃焼を維持するために入力制約を必要とする.そこで,制約条件付き最適制御を適用した非線形計画問題の解法については,マルチパラメトリック計画法を用いている.シミュレーションにより,制約を考慮した最適レギュレータに比べて,応答性が改善できることが解った.