露口 亮太, 黒瀬 聖司, 田頭 悟志, 西田 晴彦, 加茂 智裕, 日高 なぎさ, 瀬戸 孝幸, 堤 博美, 大槻 伸吾, 木村 穣
日本臨床運動療法学会雑誌, 19(2) 39-43, Jan, 2018
施設入居高齢者の転倒リスクと認知機能を調査し、身体機能ならびに足趾把持筋力との関連について検討した。軽費老人ホームに入居している高齢者26名(52足)を対象とした。転倒リスクに対する多変量解析で、転倒リスクを従属変数、ハイリスク群と正常群2群の比較において有意差を示した因子を独立変数としたロジスティック回帰分析を行い、足趾把持筋力が独立した危険因子として抽出された。実際の転倒経験について、転倒経験群が6名、ニアミス経験群が4名、非経験群が16名であった。転倒群・ニアミス経験群のFall Risk Index、足趾把持筋力は非転倒群よりも有意に低い値を示し、10回椅子立ち上がりテスト(SS-10)、Time up and go、5m歩行速度は非転倒群よりも有意に長かった。転倒に対する多変量解析では、5m歩行速度が独立した危険因子として抽出された。