研究者業績

高井 由佳

タカイ ユカ  (Takai Yuka)

基本情報

所属
大阪産業大学 デザイン工学部情報システム学科 准教授
学位
Doctor of Philosophy(Kyoto Institute of Technology)
博士(学術)(京都工芸繊維大学)

研究者番号
90626368
J-GLOBAL ID
201201076117336190
researchmap会員ID
7000000888

論文

 110
  • Yuka Takai, Shigeru Ikemoto
    AHFE 2021: Advances in Manufacturing, Production Management and Process Control 274 384-391 2021年7月4日  査読有り筆頭著者
    自動車修理塗装の確認工程において、熟練技術者がどのような場所から塗装面を見ているのかを3次元動作解析を用いて明確化することとした。熟練者は、損傷個所から1200mm程度離れ、頭を下げず立ったまま損傷個所を見ていることが明らかとなった。
  • Yuka Takai, Shigeru Ikemoto
    AHFE 2020: Advances in Manufacturing, Production Management and Process Control 1216 203-209 2020年7月1日  査読有り筆頭著者責任著者
    Auto repair sheet metal work refers to the work of repairing a damaged part without replacing any of them. Repair technicians are required to have a high level of skill and to be able to work flexibly. If the work of experts can be quantified and visualized, it may be possible to transfer the skills to non-experts in a shorter time. Thus, in this study, technicians repaired a dent made on the press line of a passenger car fender using a hammer and dolly. The purpose of the research is to analyze the working time and working process during the repair. The sheet metal repairs were classified into five steps: “Hammering” (H), “Adjustment and position check of the dolly” (D), “Check by hand” (CH), “Check by eye” (CE), and “Other” (O). It was found that experts tend to spend longer than non-experts on step D.
  • Akihiko Goto, Oka Iwataro, Yuka Takai
    AHFE 2020: Advances in Manufacturing, Production Management and Process Control 1216 186-192 2020年7月1日  査読有り
    In this research, motion analysis was carried out to formalize the practical backing technique of experts and to impart to understanding to non-experts. When mounting a hanging scroll in Japan, three types of “washi”, Japanese paper are layered. Also, to apply those papers, wheat starch is mixed with water and heated until it is gelatinized and used as an adhesive agent. Further, to increase flexibility, wheat starch paste has been stored in a cool dark place for about 10 years. We were able to conduct a new method of three-dimensional motion analysis on traditional techniques in this research, and investigated whether this leads to better education of the non-experts. We have confirmed that results of the motion analysis that visualize the postures during the operation have had a positive influence on the non-expert.
  • Kohei Okado, Kazuyuki Tanida, Hiroyuki Hamada, Akihiko Goto, Yuka Takai
    AHFE 2019: Advances in Manufacturing, Production Management and Process Control 971 219-224 2019年6月6日  査読有り
    In this study, we analyze the techniques of experts and non-experts as a hairdresser and compared their skills based on eye tracking technology. The first purpose of this research is to clarify the differences between the beauty skills of experts and non-experts. The second purpose is to provide the findings to assist in the development of building educational programs for beauty skills of non-experts. In this study, the characteristics of experts were indicated based on video recording, eye tracking technology, and interview survey from experts.
  • 池元 茂, 高井 由佳, 濱田 泰以, 桑原 教彰
    日本機械学会論文集 84(864) 17-00552-1-17-00552-10 2018年8月25日  査読有り
    In this study, the skill of automotive engineers in sheet metal repair is analyzed. Because no two damage situations are identical, every damage is reconsidered on a case-to-case basis, and flexible responses are required. This work requires considerable human technical skill and relies on experienced workers. When the skills depend on experience, human resource development is essential to impart such skills. The overall objective of this research is to propose a personnel training tool. The fender of an automobile was repaired by workers by a sheet metal working technique. The results showed that the experts initiated their strikes in the peripheral part of the dents. Thereafter, they applied several broad strike patterns in their repairs: for example, avoiding striking the peripheral part of the dent; striking the central part while avoiding the press line, followed by striking both the peripheral and central parts; and applying many strikes on the press line in the central part of the dent.

MISC

 46
  • 高井 由佳, 池元 茂
    塗装工学 54(7) 245-254 2019年7月  招待有り筆頭著者
    自動車修理における塗装技術者には高い技術・技能が求められるが、熟練技術者の技が誰にでも分かる形式値として広く知られているとは言い難い。そこで本研究では、3次元動作解析装置を用いて、熟練技術者のドアパネルへのブロック塗装におけるスプレーガンの扱い方を明確化することを目的とした。技術者がスプレーガンの操作条件の選択を行える「吹き付け距離」、「吹き付け角度」、「運行速度」、「塗り合わせの間隔」の4項目に着目した。本報告では「吹き付け角度」、「塗り合わせの間隔」の結果を示し、先行研究にて示した「吹き付け距離」、「運行速度」の結果を交え、既刊の塗装マニュアルとの比較・検証を行った。この結果、熟練者はドアパネル上部、中央部、下部のそれぞれの部位において、ドアパネルの面に垂直に塗料が吹き付けられるように、スプレーガンのノズルの向きを変化させ、約40mmのノズル間隔で塗り重ねていることがわかった。
  • 塩見 尚礼, 後藤 彰彦, 高井 由佳, 村上 耕一郎, 太田 裕之, 飯田 洋也, 北村 直美, 赤堀 浩也, 清水 智治, 仲 成幸, 濱田 泰以, 谷 眞至
    日本内視鏡外科学会雑誌 21(7) OS155-4 2016年12月  
  • LU Xiaodan, 宮本勇樹, 濱田泰以, 太田智子, 矢野健吾, 徳本義彦, 吉川貴士, 高井由佳, 後藤彰彦
    日本機械学会年次大会講演論文集(CD-ROM) 2016 ROMBUNNO.S0450202 2016年9月10日  
  • LU Xiaodan, 宮本勇樹, 濱田泰以, 太田智子, 矢野健吾, 徳本義彦, 吉川貴士, 高井由佳, 後藤彰彦
    人間工学 52 136‐137 2016年6月25日  
  • 池元 茂, 濱田 泰以, 高井 由佳
    関西支部講演会講演論文集 2016(91) 125-128 2016年3月11日  
    The repair of a damaged car doesn't have the same situation. The repair of a damaged car needs individual way and work by hand. It's necessary to advance work for the car repairing engineer with progress of automotive material. An analysis of car repair expert's motion plays the important role in craftsman upbringing. Therefore, the goal of this study is development of the learning system for car mechanics using analyzing the technique of the craftsman. In this study, the hitting motion by hammer of expert's sheet-metal molding process for automobile repair were analyzed and compared with those with non-expert. As a first step, this paper intends to clarify the characteristic motions of experts. We measured the motions of the skilled and unskilled during car repair the sheet metal molding using the 3D digital motion analysis equipment, and then analyzed the results.

書籍等出版物

 3
  • (担当:分担執筆, 範囲:第5章 第1節 (1))
    サイエンス&テクノロジー株式会社 2018年12月21日 (ISBN: 9784864281836)
    本書は、"顧客に気に入られる"製品開発・サービスの創出を目的に構成しました。具体的には、ニーズ調査や感性評価等で実施する「アンケート調査」を主題として、人が感じたことをいかに聞き出し、抽出し、開発に反映するかをまとめた1冊としています。
  • 伝統みらい教育研究センター編 (担当:共著)
    日刊工業新聞社 2017年3月28日 (ISBN: 9784526076930)
    匠と呼ばれる熟練者たちの作業動作は、素早い、疲れない合理的な動きを行っており、そこには美しさも感じられる。伝統産業だけでなく、機械化された現代工業の現場においても重要な役割を果たしている匠の作業動作を科学的に解説する。
  • 伝統みらい教育研究センター編 (担当:共著)
    日刊工業新聞社 2016年3月29日 (ISBN: 9784526075513)
    日本が西洋以外では最も早く近代的な工業国となった要因の一つは、近代以前から蓄積されてきた伝統産業の匠の技にある。伝統産業の匠の技は現代の工業技術にも応用できるヒントを秘めている。匠の技の科学的解明にはいくつもの切り口があるが、本書では材料から匠の技を取り上げる。

講演・口頭発表等

 67
  • 高井由佳, 増田陸, 平沼博将, 服部敬子
    第49回教育システム情報学会全国大会 2024年8月29日
  • 木村章子, 高井由佳, 来田宣幸
    日本繊維機械学会 第77回年次大会 2024年5月31日
  • 高井由佳, 木村章子, 来田宣幸
    日本繊維機械学会 第77回年次大会 2024年5月31日
  • 高井由佳, 岸木翔太朗, 池元茂
    教育システム情報学会(JSiSE)2023年度 第4回研究会 2023年11月12日
  • 黒田孝二, みちこアソシエイツ, 高井由佳, 石井大佑
    第9会材料WEEK 2023年10月11日
  • 岩崎太圭流, 高井由佳, 池元茂
    第9回材料WEEK 2023年10月11日
  • 黒田孝二, 高井由佳, 石井大佑
    第72回高分子討論会 2023年9月27日
  • 高井由佳, 平沼博将, 服部敬子
    第32回一般社団法人日本睡眠環境学会学術大会 2023年9月8日
  • 高井由佳, 平沼博将, 服部敬子
    日本人間工学会 第64回大会 2023年9月8日
  • 池元茂, 高井由佳
    日本機械学会2023 年度年次大会 2023年9月6日
  • 田中 凌太, 後藤田 中, 鈴木 実緒, 蟹澤 宏剛, 高井 由佳, 神田 亮, 神田 かなえ, 李 セロン, 林 敏浩
    第48回教育システム情報学会全国大会 2023年8月29日
  • 平沼博将, 高井由佳, 服部敬子
    日本応用心理学会第89回大会 2023年8月27日
  • 池元茂, 高井由佳
    自動車技術会2023年春季大会 2023年5月26日
  • 高井由佳, 池元茂
    第38回塗料・塗装研究発表会 2023年3月3日
  • 黒田孝二, 岩崎三知子, 高井由佳, 喜多幸司, 石井大佑
    第8回材料WEEKワークショップ 2022年10月12日
  • 吉川和希, 高井由佳, 池元茂
    第8回材料WEEKワークショップ 2022年10月12日
  • 高井 由佳, 池元 茂
    日本機械学会2022年度年次大会 2022年9月14日
  • Yuka Takai, Shigeru Ikemoto
    International Conference for Media in Education 2022 2022年8月4日
  • 高井由佳
    日本保育学会第75 回大会 2022年5月15日
  • 高井由佳, 池元茂
    塗料・塗装研究発表会講演予稿集 2022年3月4日
  • 横江卓也, 高井由佳, 池元茂
    第7回材料WEEKワークショップ 2021年10月13日
  • 田上祐多, 高井由佳, 池元茂
    第7回材料WEEKワークショップ 2021年10月13日
  • 黒田孝二, 石井大佑, 高井由佳, 喜多幸司
    第7回材料WEEKワークショップ 2021年10月13日
  • 高井 由佳, 黒田 孝二, 喜多 幸司
    日本機械学会2021年度年次大会 2021年9月6日 日本機械学会
    ぶどうジュースの印象を検討するため,2種の焼成温度の異なる梅花皮を用いて官能評価を行った.SDプロフィールと因子分析より,焼成温度が高温である「極」は甘くなく,刺激がなく,馴染みにくく,印象に残らないと感じ,焼成温度が低温である「和」は甘く,刺激があり,馴染みやすく,印象に残ると感じていたことが分かった.
  • 高井由佳, 池元茂
    自動車技術会2021年春季大会 2021年5月26日 自動車技術会
    クリヤー塗装における熟練者の作業時間および注視場所と注視時間の関係を明らかにした.熟練者は,2回のクリヤー塗装において2回目の作業時間が長く,作業時間の合計は非熟練者よりも短い傾向にあった.さらに,熟練者はドアパネルの中央付近をほとんど注視せず,ドアパネル右上付近での注視時間が長かった.
  • 高井由佳, 服部敬子, 平沼博将
    日本人間工学会第62回大会 2021年5月23日 日本人間工学会
    保育園において園児の午睡中に保育士が園児の呼吸状態や体調の確認を行う行為である午睡チェックに着目した。午睡チェック中の保育士の眼球運動測定を行い、勤務年数による注視行動の違いを明確化した。この結果、熟練者は午睡チェックにおいて、園児の目元、頬、鼻、口元、頭部下、背中を長く注視していることが明らかになった。
  • 高井 由佳, 黒田 孝二, 喜多 幸司
    第16回日本感性工学会春季大会 2021年3月8日 日本感性工学会
    梅花皮が与える内容物の香りの印象を検討するため,2種の焼成温度の異なる梅花皮を用いて香りの印象評価を行った.SDプロフィールと因子分析より,梅花皮の焼成温度が内容物の香りにおいて,焼成温度が高温である「極」は暗く・軽い印象を受け,対する「和」は明るく重い印象を受けたことが分かった.
  • 高井由佳, 池元茂, 饗庭絵里子
    日本機械学会年次大会講演論文集(CD-ROM) 2021年9月6日
  • 池元茂, 高井由佳
    日本機械学会年次大会講演論文集(CD-ROM) 2021年
  • 高井由佳, 池元茂
    教育システム情報学会全国大会講演論文集(CD-ROM) 2021年
  • 高井由佳, 池元茂
    自動車技術会大会学術講演会講演予稿集(Web) 2021年
  • 池元茂, 高井由佳
    第27回機械材料・材料加工技術講演会(M&P2019) 2019年11月22日 日本機械学会
    自動車修理板金における熟練技術者の技の可視化を目的とし、高速度カメラにてハンマリングの際の金槌の挙動を撮影、解析した。熟練技術者5名、若手技術者5名を対象とし、フェンダーパネルへのハンマリングを行わせ高速度カメラにて撮影を実施した。得られた動画より、金槌の軌跡、振り上げ距離、速度をパラメータとし、熟練技術者の技の特徴を見出した。
  • 高井由佳, 岩崎三知子, 黒田孝二
    第5回材料WEEK 2019年10月16日 日本材料学会
    龍爪梅花皮(りゅうそうかいらぎ)は、乳白の肌を龍が爪で引掻いたように焦茶のちぢれ模様が現れる陶器である。この梅花皮を焼成する際、釜の温度により、梅花皮の食器に注いだ飲料の味わいに変化が生じることが確認されている。本研究では、焼成温度の異なる2種類の梅花皮に注いだ飲料を飲んだときの官能評価を実施し、統計的手法を用いて焼成温度と飲料の味わいの印象の関係を明らかにすることを目的とした。官能評価にはアイスコーヒーを用い、香り、苦味、酸味、甘み、コク、色、濁りの印象をアンケートにて調査した。
  • 梅林真也, 高井由佳, 池元茂
    第5回材料WEEK 2019年10月16日 日本材料学会
    自動車修理における板金作業とは、事故などの衝突で車体の一部が変形し損傷した際に、金槌や当て盤などのいくつかの道具を用いて、損傷箇所の部品を交換せずに修理し、復元を行う作業のことである。損傷の仕方は様々で二つとして同じものはなく、修理には状況に応じた作業が必要とされ、作業を行う技術者には臨機応変に修理できる技術が求められる。しかし、板金修理の技術は高度で、身につけるのは容易ではなく、技術の習得には多くの時間を要する。そこで本研究では、これからの業界を担う若い技術者の育成を目的として、経験年数で熟練者と非熟練者に区分けし、修理作業の映像をもとに技術の検証を行った。作業をいくつかの工程に区分けし、熟練者と非熟練者の作業にかかる時間や時間配分の違いなどから熟練者の高度な技術の解明を試みた。
  • 黒田孝二, 岩崎三知子, 石井大佑, 高井由佳
    第5回材料WEEK 2019年10月16日 日本材料学会
    充分に混練された陶土を用いた梅花皮(かいらぎ)の器では焼成温度の差により「ワインの涙」や飲料の風味に差が出る現象を把握し、和(なごみ)と極(きわみ)と名付けてこの効果と材料構造要因との相関性を把握すべく研究を進めている。これまでの研究で、梅花皮の平面に接触する水滴の静的接触角評価では和と極の間に差がなく、平面を傾斜させて水滴が滑落する時の前進接触角と後退接触角の動的な変化挙動に和と極の差が表れることを見出している。本報告では、実用される容器表面を想定して凹凸のある表面上での水滴滑落時の動的接触角の動的変化挙動の測定を行った。その結果、平坦な試料に比べて前進接触角には不安定な挙動が観測されたが、後退接触角では和の方が極に比べて安定して低く伸び、水との親和性が高い様子を示唆する現象が確認されたので報告する。
  • 岩崎三知子, 黒田孝二, 高井由佳
    第5回材料WEEK 2019年10月16日 日本材料学会
    同一陶土、同一製法で混練・成形・乾燥・施釉・焼成した陶器である梅花皮(かいらぎ)の器において、1237℃を超える焼成窯内の20度の温度差で注がれた「ワインの涙」の出方や風味や香りに変化が現れる現象を把握し、和(なごみ)と極(きわみ)と名付け、この要因を解明することでより洗練されたものづくりをめざす研究を行っている。今回飲料による影響を把握するため、市販の紙容器入りアイスコーヒーを用いて、苦み、酸味、甘み、コク、色、濁り、香りの7項目と和と極の器の好みの主観評価のアンケート調査を行った。その結果、実験協力者の52名中51名が和と極に何らかの差を感じていることが明らかとなった。また同時に、98%以上の被験者に和と極の差が認識されたものの、その感じ方は被験者によって大きく異なることも明らかになった。
  • 高井由佳, 池元茂
    日本機械学会2019年度年次大会 2019年9月11日 日本機械学会
    自動車修理における塗装作業において,損傷部のみを部分的に塗装し,色差がわからないようにするため,グラデーションのように徐々に色変化をさせていく塗り方が多用されている.これは「ボカシ塗装」とも呼ばれ,仕上がりには技術者の技量が大きく影響を与える.本稿ではメタリック色の部分塗装時の熟練塗装技術者の技の解明を目的とし,確認工程における動作測定および眼球運動測定から,熟練技術者の特徴を明らかにした.
  • 喜多幸司, 高井由佳, 黒田孝二, 竹井千香子, 吉沢賢一
    第 32 回におい・かおり環境学会 2019年8月28日 におい・かおり環境協会
    滋賀県大津市の日ノ出窯で生産される龍爪梅花皮(りゅうそうかいらぎ)の器は、同一ロットおよび同一焼成窯においても、「和み」と称する窯の中央部の器では、赤ワインを注ぐと“ワインの涙”が見られ、「極み」と称する外周部の器では発現しにくいという興味深い現象が見いだされている1)。また、赤ワインの香りについても、「和み」は、香りの立ち上がりが強いといわれる。この香りに関する現象を機器分析で解析するために、器に注いだ後の赤ワインのヘッドスペースガスをTenax-TAで捕集し、加熱脱着導入式のGC/MSにより分析を行ったが、器の違いによる検出物質やピーク面積等に特に差異は観測されなかった。そこで、飲料を含む食品や雑貨(入浴剤、香水等)から放散する香気のリアルタイムモニタリングが可能なDART-MSにより、香りの立ち上がりの差異を検討した。
  • 高井 由佳, 池元 茂
    塗装工学 2019年7月 日本塗装技術協会  招待有り
    自動車修理における塗装技術者には高い技術・技能が求められるが、熟練技術者の技が誰にでも分かる形式値として広く知られているとは言い難い。そこで本研究では、3次元動作解析装置を用いて、熟練技術者のドアパネルへのブロック塗装におけるスプレーガンの扱い方を明確化することを目的とした。技術者がスプレーガンの操作条件の選択を行える「吹き付け距離」、「吹き付け角度」、「運行速度」、「塗り合わせの間隔」の4項目に着目した。本報告では「吹き付け角度」、「塗り合わせの間隔」の結果を示し、先行研究にて示した「吹き付け距離」、「運行速度」の結果を交え、既刊の塗装マニュアルとの比較・検証を行った。この結果、熟練者はドアパネル上部、中央部、下部のそれぞれの部位において、ドアパネルの面に垂直に塗料が吹き付けられるように、スプレーガンのノズルの向きを変化させ、約40mmのノズル間隔で塗り重ねていることがわかった。
  • 岡岩太郎, 後藤彰彦, 高井由佳, 清井信吾
    文化財保存修復学会 第41回大会 2019年6月22日 文化財保存修復学会
    素地の裏⾯へ直接に薄美濃紙を接着する、肌裏打ち作業と呼ばれる⼯程の中で、薄美濃紙に⼩⻨澱粉糊を塗布した後に、その表⾯をならして、余分な糊を取り除く「しごき」と呼ばれる作業と、薄美濃紙を素地へ皺などを⽣じさせることなく密着させるために⽤いる「ひっかけ」と呼ばれる道具の動きについて、3 次元動作解析を⽤いて検証する。
  • 池元茂, 高井由佳
    自動車技術会2019年春季大会 2019年5月23日 自動車技術会
    This research is a clarifying of skills of experienced engineer in automobile repair painting. We tried to clarify the method of operating the spray gun by causing some different years of experience engineers to perform partial painting of metallic color using three dimensional motion analysis device. Based on the years of experience, we compared their characteristics of spray gun operating, and separated them into expert and non-expert. As a result, experts have increased the working length of the spray gun, and as the number of times of painting increased, the distance between spray gun and the door panel increased or the working speed increased. Experts also moved the spray gun diagonally or like drawing an arc.
  • 日笠貴裕, 高井由佳, 池元 茂
    第4回材料WEEK 2018年10月16日 日本材料学会
    メタリック塗装時の熟練者の技術の数値化・可視化を目的とし,熟練者のベースコート塗装におけるスプレーガンの動きを解析した.この結果,熟練者は,作業序盤は修理箇所周辺内でスプレーガンを操作し,作業終盤は修理箇所周辺を超えてスプレーガンを操作する傾向があった.また,スプレーガンの運行速度は概ね500mm/sから1000mm/sまでの範囲であった.
  • 岩崎三知子, 黒田孝二, 高井由佳
    第4回材料WEEK 2018年10月16日 日本材料学会
    龍爪梅花皮に特有の「ちぢれ模様」が現れる要因を解明して、作品の意匠性を高めることを目的とし、釉薬の厚み、濃度、塗り方を変化させた場合のちぢれ模様の仕上がりを明らかにした。
  • 鬼頭秀仁, 西本博之, 後藤彰彦, 高井由佳, 濱田泰以
    日本機械学会2018年度年次大会 2018年9月12日 日本機械学会
    冷間鍛造型の磨き作業は、一般的に複数の作業工程で設計されている。各作業工程では異なる粒度の遊離砥粒を用い、それぞれの工程に適した磨き工具が熟練作業者により選定されている。本報では、簡単な軸対称形状からなる冷間鍛造型の磨き作業に使用される工具について、その材料特性を分析することで、熟練作業者の作業工程設計の考え方を明らかにする。
  • 池元茂, 高井由佳, 濱田泰以, 桑原教彰
    日本機械学会2018年度年次大会 2018年9月12日 日本機械学会
    メタリック色の部分塗装時の熟練塗装技術者の技の解明を目的とし,作業工程と,塗料の吐出量を調整するスプレーガンの引き金へ負荷した力を計測し,関連性の検証を試みた.
  • 大門耕平, 後藤彰彦, 谷田和之, 高井由佳, 本田貴広, 長屋拓希
    日本機械学会2018年度年次大会 2018年9月12日 日本機械学会
    美容師としての経験を重ねた熟練者と、経験がない非熟練者の美容作業を分析し、熟練者と非熟練者の技術を比較した。分析に当たっては、作業工程を、カットをするためにクシを使って髪を整える作業(カットのための準備作業)とハサミを使って髪をカットする作業(カット作業)とに分けた。
  • 高井由佳, 松田智恵子
    第43回教育システム情報学会全国大会 2018年9月6日 教育システム情報学会
    大学2年生を対象としたシステム設計書の作成に重点をおいたシステム開発を行なう演習授業の実践を報告する.ブロック形状の電子タグであるMESHタグとMESHアプリを用い,簡易なシステムを構築し,システム設計書の作成と実演発表することを課した.発表会後の「今後の方針」「感想」では,MESHの使用に関する記述が多く,システム設計書に関する記述は少数であった.
  • 池元茂, 高井由佳
    自動車技術会2018年春季大会 2018年5月 自動車技術会
  • 黒田孝二, 岩崎三知子, 喜多幸司, 高井由佳, 後藤彰彦, 濱田泰以
    第11回21世紀科学と人間シンポジウム 2018年3月3日 21世紀科学と人間研究教育協会
    We reported the phenomenon that the earthen wall kneaded by forged trowel had high fluidity and the applied surface was finely and smoothly finished according to the forging technique. It is noteworthy that the tool structure gives particle aligning effect to the water-based composition. In this report, the effect of wine cup materials causing tears of wine is discussed by using Japanese pottery cup RyusoKairagi. In this study three types of ceramic cups (W, H and K) are found which have different effects of the tears of wine. In the central part of the kiln mild taste W, at the outer peripheral bitter taste K and in the intermediate area normal taste H are found. Kneaded and sintered structure change of the pottery is found to cause those effects according sintering temperature by water dielectric spectroscopy. The interaction mechanism between structural factors and the behavior of the aqueous constituent is discussed. And the problems of scientific elucidation of human sensitivity are discussed.
  • 陳思楠, 高井由佳, 池元茂
    教育システム情報学会学生研究発表会 2018年2月26日 教育システム情報学会
    自動車修理のぼかし塗装における熟練者と非熟練者の各工程の作業時間の違いを明 らかにすることで,塗装技術を解明することを目的とした.ぼかし塗装に関わる経験年数の異なる数名の 技術者を対象として,塗装作業を行わせ,作業全工程の映像を撮影し,工程分析を行った.

所属学協会

 11

主要な共同研究・競争的資金等の研究課題

 10

社会貢献活動

 19

研究テーマ

 1
  • 研究テーマ
    ものづくりにおける匠の技の解明および教育システムの構築
    キーワード
    人間工学 感性工学 伝統産業 教育システム
    概要
    伝統産業など手作業や手加減が必要なものづくりにおける匠と呼ばれる域に達した熟練職人の技を、モーションキャプチャや視線解析装置といった様々な測定機器を用いて可視化・数値化する。さらに、得られたデータを利用し、新人職人の習熟を早めるための教育システムの構築を行う。
    研究期間(開始)
    2011/04/01