前田 茂, 鉄口宗弘, 重松良佑, 大島秀武, 仲田秀臣, 佐藤光子, 三村寛一
大阪教育大学紀要 43(1) 101-109 1994年9月
病院内フィットネスセンターにおいて、成人病危険因子を有する者を対象(男性46名、女性12名、30~60歳)に、運動プログラムを処方し、その効果について検討した。そのプログラムは、強度:40~60%VO2max、頻度:週2回以上、時間:30~60分/回、期間:2ヵ月、運動:walking およびjoggingを中心とした有酸素運動であった。プログラム終了後、男性では高脂血症者、軽度血圧異常者、軽度肥満者に、女性では高脂血症者、軽度血圧異常者に有意な改善が認められた。またVO2maxの向上が示された。本プログラムでは、特に成人病危険因子を示す大抵の指標に良好な結果が得られたが、さらに危険因子別によって分化したプログラムの必要性も示唆した。