田中喜代次, 三村寛一, 鈴木従道, 佐藤光子, 渡辺完児, 仲田秀臣, 門田理世
ランニング学研究 1(1) 31-37 1990年3月 査読有り
女性中長距離走者12名(年齢18~24歳)を対象に、エルゴメトリの相違(トレッドミル走:TMと自転車駆動:BE)によって、VO2@LTやVO2maxにどのような差異がみられるかを検討した。VO2@LTおよびVO2maxは相対値、絶対値のいずれもBEがTMより有意に低値であった。またTM時のVO2maxは1万m走成績に対して-0.8台の相関関係であったが、BE時のVO2maxは-0.6台の相関関係にとどまった。以上のことから、女性中長距離走者を対象として運動負荷テストを実施する場合、できる限り日常のトレーニングに即したトレッドミルテストを採用することが重要であると考えられた。