日本建築学会大会(北海道)学術講演梗概集F-2, 255-256, Aug, 2004
フランスで現在盛んに試みられている都市再開発、ZAC(Zone d’Aménagement Concerté )に着目する。特に「アーキテクト・コーディネータ」を採用している次の8区域(計10地区)Paris Rive Gauche (Tolbiac、Masséna、Austerlitz), Bercy, Reuilly(promenade plantéeを含む), Chalon, Dupleix, Citroën-Cévennes, Les Amandiers, Porte d’Asnièresを研究対象として考察する。そこでは、歴史都市パリの中で織重ねられた各区域に固有の「都市組織」が強く意識され計画に取り込まれていると仮説設定するからである。本稿では、これらのZACにおける、アーキテクト・コーディネータの位置づけと、計画上の主要コンセプトを都市組織との関連において一覧表にして概観した。