日本建築学会編 (Role: Joint author)
彰国社, Sep, 2008 (ISBN: 9784395100361)
日本建築学会、建築歴史・意匠委員会編集の同書において、建築家・建築理論家「コーリン・ロウ」に関して執筆したもの。20世紀を代表する「コンテクスチャリズム」、「ポストモダニズム」、「デ・コンストラクチヴィズム」などの思潮を牽引したロウの建築・都市論に関して論じた。ロウの著作・論文の要点を整理しつつ、論点として以下の5点を中心に述べた:(1)広範な人的交流、(2)ル・コルビュジエの「建築的プロムナード」と関連する現象学的かつ仮説類推的方法論(3)マニエリスムと近代建築に共通項としてロウが見出した「ambiguity(多様性・曖昧性)」の概念、(4)「実の透明性と虚の透明性」、(5)レヴィ・ストロースの「ブリコラージュ」の概念を都市に援用した「コラージュ・シティー」における都市論。