フィーリー 真利奈, 伊藤 剛, 澤井 亨, 仲田 秀臣, 大槻 伸吾, 宮本 忠吉
関西臨床スポーツ医・科学研究会誌 32 7-11 2023年
本学の健常学生16名を被験者とし、下半身陰圧負荷装置を用いて-45mmHgの起立性ストレスを10分間加える実験を行い、起立性ストレスに対する呼吸・脳循環調節系および心血管系の相互作用について検討した。結果、起立性ストレスによって中心循環血液量が減少したが、動脈圧受容器反射によって血圧と脳血流反応性は維持されていたことから、呼吸調節系と循環調節系が協調して脳内のCO2ホメオスタシスを維持する機構が効果的に機能している可能性が示唆された。